「プロの本音:金融編」シリーズでは、IFA(独立系金融アドバイザー)のみなさんに、IFAになったきっかけや想いなどをお聞きしています。
具体的な相談事例や、ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージもいただいていますので、ぜひご自身の資産運用や、ご相談の参考にしてみてください。
吉村卓也さんがIFAになったきっかけ・想い
— 本日はよろしくお願いします。まずは吉村さんの自己紹介をお願いします。
株式会社バリューアドバイザーズの吉村 卓也です。
新卒で東証一部上場の証券会社に入社後、八千代支店と虎ノ門支店でリテール営業を経験しました。
当時300人を超える同期が入社しましたが、ありがたいことに多くの方にお客様になっていただき最終的には上位10位に入ることができました。
その後、現在働いている会社の幹部からお話があり、理想を実現できる会社であると確信し入社しました。
— IFAになったきっかけを教えてください。
元々、人の役に立ちたいという思いで警察官や公務員を志望していました。
しかし一次試験に受かり二次面接のタイミングで、民間で自分の力を試したい思いが強くなり証券会社に入社しました。
証券会社に入社した背景も、自分自身学生時代から株式投資を行っていたことに加え、両親が手数料ばかり高く運用効率の悪い投資信託に入っていたことがあります。
一人でも多くの方に、同じ思いをしてほしくないという思いが動機です。
証券会社に入社後、一番ギャップを感じたのがコンサルティング能力は必要ないということでした。
実際にはもっとお客様のニーズにあった運用商品がインターネット上では買うことができるものの、会社にある言われた商品をお客様に買っていただかなくてはいけない。
会社からは営業成績を求められ、インターネットより高い手数料を払ってもらう付加価値を提供できているのか。自問自答する日々が続いていました。
そんな中、現在勤めているバリューアドバイザーズの幹部の方とつながりができました。
転勤もなく、お客様に販売しなくてはいけない商品もない中立な立場のアドバイザーという仕事は私が証券会社でやりたかったことでした。
今では、証券の枠に収まることはなく、保険や不動産など幅広い資産の中からお客様にあったものを提案できることに強いやりがいを感じています。
— IFAでなければ提供できない価値・サービスとは何でしょうか。
何よりもお客様に寄り添うことができることだと思います。
IFAは『Independent Financial Advisor』の略称で邦訳すると、独立系金融アドバイザーです。
証券会社や保険会社の商品を仲介することができますが、所属しているわけではないため、販売しなければいけない商品はありません。
前職ではお客様のライフプランを把握して商品提案をすることはありませんでした。
しかし、今では持ち家などを含めるすべての資産や負債を把握したうえでコンサルティングしています。
一人ひとり違う価値観や想いに寄り添うことができるのは、IFAならではだと感じています。
また、運用は買って終わりではありません。
お客様の運用状況についての定期的なレビューが必須です。
定期面談の際に「吉村さんを信じてよかった。ありがとう」と言っていただいたことはIFA人生で一番嬉しかったです。
— IFAとしてお客様と接する中で、嬉しかったことを教えてください。
先ほどのお話とも通じますが、感謝していただくことが増えたことです。
「老後の心配がなくなりました」「いてくれてよかったです」と言っていただく機会が増えました。
また、今まで証券という特性上あまり紹介を受けることがなかったですが、IFAになってから大切なご家族やお友達を紹介していただくことが増えました。
私が仕事をする動機でもある、人の役にたつことができていると実感し、とても励みになっています。
今後もこの想いを大事にしていこうと胸に誓いました。
IFAとしての特徴・相談内容
— IFA相談に向いている人、向いていない人はいるでしょうか。また、どういった相談内容、どういう方々からのご相談が多いでしょうか。
相談に向いていない人は、いないと思います。
30年以上投資経験がある方でも、今の運用に少しでもお困りのことがあればご相談いただくこともあります。
やはり相談内容はセカンドライフへの備えや出口戦略が多いです。
一昨年に2000万円問題が話題になった後より増えたと感じました。
また、最近では二次相続を受けた方からのご相談も増えています。
今まで持ったことのない資産をどのように保全・活用していけばいいのか、ご相談されることが多いです。
— 他のIFAとの違い、特徴、強みを教えてください。
私たちの強みは、全社員が同じ志を持った正社員であることです。
全社員が「価値のある金融コンサルティングの追及」を世の中に広げたいと思っています。
以前は外務員という成果報酬型の社員もいましたが、会社の方針と異なる提案をする方もいました。
そのため、現在ではIFA業界でも珍しい全社員型の会社へと変わりました。
今は、他の社員が担当しているお客様に対しても会社全体としてフォローをすることができます。
提案前も全社員でお客様のプランニングを意見しあいます。そのことによって提案の質をあげています。
お客様にとって安心して資産の相談をすることができる。そんな会社です。
ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージ
— 人生100年時代に向けてのライフプランニングとはどのように行えば良いのでしょうか。
一番難しいことですが、どんな人生を送りたいか明確にすることです。
早く仕事を辞めて趣味に生きたい方もいますし、一生働きたい方もいらっしゃいます。
その人がどんな人生を送りたいかによって、必要な資金量は当然ですが異なります。
ライフプランを作ることによって、「何に備えるべきか」「何のために蓄財するのか」が明確になります。
一度きりの人生、なってからでは遅いことはたくさんあります。
しっかりとプランニングすることは何よりも自分の人生を大切にすることだと感じています。
また、ライフプランも日々変化します。
進学や転職、そして今回のコロナウイルスでも影響を受けた方がいらっしゃいます。
そんな時にいつでも見直すことができることも同じぐらい大事だと考えます。
— 資産運用の見直しを考えている方、資産運用で困っている方にメッセージをお願いします。
投資はギャンブルと考えている方が多いです。
私は担当しているお客様を通じて、欧米では当たり前となっている資産運用を広めたいと考えています。
一度きりの人生、後悔なく送っていただくためにお客様の資産運用のその先にある「夢」を叶えるお手伝いをさせて頂きたいと思います。
今回お話しを伺ったIFA(株式会社バリューアドバイザーズ)