【プロの本音:金融編Vol.24】資産運用の相談ができるアドバイザーを持つ意味

「プロの本音:金融編」シリーズでは、IFA(独立系金融アドバイザー)のみなさんに、IFAになったきっかけや想いなどをお聞きしています。

具体的な相談事例や、ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージもいただいていますので、ぜひご自身の資産運用や、ご相談の参考にしてみてください。

蕪木 大さんがIFAになったきっかけ・想い

-- 本日はよろしくお願いします。まずは蕪木さんの自己紹介をお願いします。

 

株式会社シェアティブ証券事業部の蕪木です。

大学は理系学部でしたが、証券業界に魅力を感じて準大手証券に入社しました。

きっかけは、学生時代に読んだ小学館の「マネーウォーズ」と言う若手証券マンが主人公のマンガと、テレビゲームの「松本亨の株式必勝学」だったように思います。

実家が商売をしていたので、子供の頃から経済に興味があったのかもしれません。

証券会社の営業は、株式、債券、投資信託、多種多様な商品ラインナップがある中から、自分が考えてお客様に提案できるところが、他のメーカーなどの営業との違いであり、難しくもあり楽しくもあり、私はこの仕事が大好きです。

 


-- 次に、IFAになったきっかけを教えてください。

 

入社して3-4年は営業目標などは厳しいものの、その中でもお客様に向き合った営業と両立できていたように思います。

2000年にITバブルがはじけ、2001年9.11の世界同時多発テロ、2003年には大手メガバンクの信用不安などで日経平均株価は8000円台へ下落しました。

勤めていた証券会社は親会社である銀行の意向が強くなり、また生き残りをかけた厳しい経営状況となっていました。

当然、ノルマが増え、お客様の意向よりも会社の収益が優先されるようになります。

お客様への提案は、短期的な利益を追及し、手数料が稼げるようなものが多くなり、中長期の運用を目的としたような提案はしにくくなりました。

そんな時、当時の直属の上司が中心となり、お客様のことを考えて営業ができる体制を目指し、数人の仲間と独立、IFA法人を立ち上げました。

 


-- IFAでなければ提供できない価値・サービスとは何でしょうか。

 

IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーと訳されます。

証券会社から独立した存在であるため、商品の企画・組成する立場ではありません。

金融商品を組成した証券会社時代は、新商品が出来たら必ず販売ノルマがついてきました。

今は、お客様にとってメリットがあると感じる商品は提案しますが、それ以外の商品は取り扱いません。

お客様の意向に沿った提案を心がけています。

これは、証券会社よりもIFAでこそしやすいと思います。

また、IFAは、転勤がありません。

そのため、5年後、10年後を見据えた提案ができるんです。

3-4年で転勤することの多い証券会社の営業の方では、長期のご提案はしにくいのではないでしょうか。

最近では「6-7年後に見直ししましょう」など、長期運用のお話をする機会がとても増えました。

短期的なリターンよりも、中長期での資産運用を検討される方には、数年後、10年後も担当者が変わらないIFAに相談されるのが合っていると感じます。

 


-- IFAとしてお客様と接する中で、嬉しかったことを教えてください。

 

長いお客様は、20年のお付き合いになってきました。

ご子息を紹介していただく機会も増えてきました

二世代にわたるお付き合いのお客様が、「私に万が一の事があったら、蕪木さんに相談してね。」とご子息におっしゃっているのを目の前にした時に、そのようなお付き合いが出来ている事に大変うれしく感じました。

証券会社時代は、営業マンとお客様、という関係でしか無かったように思います。

今は、人としてお客様と接する事ができるようになってきました。

資産運用以外にも、色々なご相談をいただく機会も増えてきました。

お客様には色々な業種の方がいますので、ご相談いただいた困りごとにピッタリの方もいらっしゃったりします。

人と人との付き合いをしていただける、そんなお客様が増えている事が一番うれしいところです。

 

IFAとしての特徴・相談内容

アドバイザー握手

-- IFA相談に向いている人、向いていない人はいるでしょうか。また、どういった相談内容、どういう方々からのご相談が多いでしょうか。

 

弊社では、基本的に「中長期的な資産運用」を考えてご提案していますので、短期的な売買で利潤を稼ぎたいと言う投資家の方には、あまりお役に立てないかもしれません

まず最初に、「いままでの投資経験」や「どのような運用方針をご希望」か、「いま何に興味があるか」などのお話をする中で、その方が興味のあるものや望んでいる運用について整理していきます。

その方が気づいていないポイントなどがあれば、それをお伝えした上で、資産運用の全体像を考えていただきます。

そして、私と、資産運用の分野で、どのようなお付き合いやお取引をされたいか、考えてみていただきます。

私がお応えできることだけでなく、できないこともお伝えするようにしています。

その上で、他の金融機関とお取引がある方は、その中で弊社の位置づけなども考えていただければと思います。

転勤や担当者変更はありませんので、これからの資産運用について、じっくりとお取引を考えていただければ良いのではないでしょうか。

 


-- 他のIFAとの違い、特徴、強みを教えてください。

 

弊社の特徴や強みは、富裕層や機関投資家が投資をするような「ヘッジファンド」について、国内の証券会社で投資を出来る機会をご提供できることです。

20年間、年間成績が一度もマイナスになった事がないヘッジファンドなど、複数の有力ファンドのラインナップがあります。

ヘッジファンド言うとハイリスク・ハイリターンのイメージがありますが、ヘッジファンドの”ヘッジ”とはリスクヘッジから来ているとも言われます。

ローリスクorミドルリスクのファンドから、投資家の皆様の意向に合わせてご提案する事ができます。

「株式型投資信託」と、「株式市場に連動しにくいヘッジファンド」を組み合わせて運用すると分散効果も期待できるため、お勧めしています。

 

ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージ

シェアティブ蕪木様写真-- 人生100年時代に向けてのライフプランニングはどのように行えば良いのでしょうか。

 

弊社では、生命保険のご提案はしていないため、ライフプランニングの提供は行っていません。

ただ、考え方の一つとして、100年時代の解決策は、生涯現役、という事ではないでしょうか。

生涯にわたって仕事が出来たり、収入があれば、100年時代も少し安心ですね。

その意味では、資産運用も生涯現役でなければいけないのかもしれません。

その準備と伴走者として、IFAは一つの選択肢であると考えています。

 


-- 最後に、資産運用の見直しを考えている方、資産運用で困っている方にメッセージをお願いします。

 

2020年のコロナショックは世界中が想定外でした。

どんなに良いプランを考えたり、商品の選定に力を尽くしたりしても、5年後、10年後、どのように変化するかわかりません。

つまり、いつでも相談できるアドバイザーがいる事が大事だと考えています。

今の運用で良いのか?これからどうすれば良いのか?他に何か無いのか?運用は迷う事も多いと思います。

もしかしたら、私も一緒に悩んでしまうかもしれません。

でも、人生100年時代です。

一緒に悩んだり考えたりしながら、一緒に、100年時代の資産運用について、答えを探していただけたら、嬉しいです。

 


 

今回お話しを伺ったIFA(株式会社シェアティブ)

蕪木 大
株式会社シェアティブ

資産運用を通じて、お客様の生涯の良きパートナーでありたい。大手証券会社にて多くのお客様を担当させていただいた経験から思うのは、投機的な投資ではなく、中長期的な視点での資産運用という考え方の重要さです。現在、20年を超えてお取引をいただくお客様も複数いらっしゃいます。資産運用を通じて生涯のパートナーに選んでいただければ幸せです。

 

※本ページに記載されている内容は2021年3月18日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

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