【相談実例】金融資産と保有不動産を活用した老後の備え方:福岡在住・55歳・女性独身

みなさんは、資産形成・資産運用を行なっていますか?

人生100年時代を生きる私たちは、将来・老後に向けて資産形成・資産運用を行なっていく必要があります。

50代や60代の方もこれから先40年、50年を見据えた老後資金計画が必要です。

今回は、相続した不動産をお持ちなものの、先々が不安で相談に来られた50代の方の事例を紹介したいと思います。

ぜひ、あなたの資産形成・資産運用の参考にしてみてください。

1. ご相談内容

家とライフプランナー

私がご担当したお客様からは、このようなご相談をいただきました。

ご相談内容

 

金融機関(銀行)で投資信託を運用していますが、なかなか増えません。

不動産収入がありましたが、借り手が退去し収入がなくなりました。

障害年金で生活しており、今後、働ける見込もないので今あるお金と不動産をどう活用すればよいか頭を抱えています。

どうしたらいいでしょうか?

お客様のプロフィールや資産状況、収入と支出は次の通りです。

プロフィール

性別:女性

年齢:55歳

職業:無職

お住まい:福岡県

相談者のお金の状況(収入と支出、保有資産について)
毎月の収入 合計 9万円
 年金  9万円
毎月の支出 合計 20万円
 食費  5万円
 水道光熱費  2万円
 通信費  1.5万円
 交通費  1万円
 趣味  3万円
 交際費  3万円
 保険  1万円
 ペット  2万円
 雑費(固定資産税なども含む)  1.5万円
金融資産 合計 2,500万円
 普通預金  2,200万円
 投資信託  300万円
不動産 合計 ?万円
 自宅  ?
 駐車場  ?
 商店街内テナント1つ  ?

 

2. ご相談の問題点

不動産売却検討

(1)金融資産だけでは生活ができないこと

これまでは不動産収入があり、支出に対しての取り崩しは数万円程度で済んでいたようですが、現状は毎月10万円の取り崩し。

単純計算になりますが、年間120万円を取り崩すと金融資産は20年ほどで枯渇してしまいます。

また、愛犬が高齢のため治療費が増えることや、ご自身の治療費が増える可能性もあります。

(2)自宅の修繕費用が発生する可能性があること

ご自宅もシロアリの影響で床や外壁にも影響が出ているとのことで、修繕費が発生するとより早期に金融資産の枯渇が考えられる状況でした。

(3)不動産をどう活用するか

商店街内テナントの新たな借主が現れるのを待っているだけでは将来の不安を残したまま過ごすことになります。

3. アドバイザーからのご提案

アドバイザーからの提案

この問題点を踏まえて、次のような提案をいたしました。

(1)不動産について

不動産売却のご提案内容

  • 商店街の再開発に合わせて、商店街テナントと駐車場をまとめて売却

   →諸費用や税引き後、2,300万円の資金に

まずは不動産についてのお考えを伺うと、「商店街内テナントは、できることなら売却したいです。」との回答がありました。

元々、両親から引き継いだ物件で、配偶者はおらず、妹さんが2人いるものの海外在住でいらないし判断してくれていいと言っているとのことで、どうするべきか悩まれておられました。

また、今後借り主が現れて収入が入ってきても、先々自身では管理がしにくくなってくることや売りたい時に言い値で売らざるを得ないくらいなら現金化したほうが良いのではないかともお感じになられておりました。

そのため、まずは不動産(商店街内テナントと合わせて駐車場も)の買い取り価格がいくらになるのかを調べ、どの程度の金額になるか把握していきました。

ちょうど、商店街の再開発が行われており、商店街と駐車場をまとめて売却することができ、諸費用や税金などを支払い、手元に残った資金が2,300万円でした。

(2)資産運用のご提案

資産運用のご提案内容

  • 金融機関に言われるがまま運用していた成果の出ていない投資信託を止める

   →投資信託の解約300万を加え金融資産2,500万円+不動産売却益2,300万円=4,800万円のうち1/3を資産運用に回すことに

  • 世界株式中心の年率6%想定のファンドを、1,000万円・10年間積み立て

   →1,790万円(運用継続前提のため税引前で表記)

  • 世界株式中心の年率6%想定のファンドを、毎月5万円・10年間積み立て

    →5万円×12か月×10年間で823万円(運用継続前提のため税引前で表記)

不動産が売却できたとはいえ、90歳までの生活で考えると4,200万円の取り崩しがあり、前述したように医療費などの予想外の出費があることを考えれば決して安心とは言えません。

そこで以下の提案をしました。

・世界株式中心のファンドを1,000万円10年間運用(1,790万円)

・世界株式中心のファンドを毎月5万円の積立10年間(5万円×12か月×10年=823万円)

→共に年率6%を想定

 

【運用イメージ】

手元の資金を残しながら長期的に置いておける資金の範囲でご提案しました。

具体的な投資資金は、現金保有とのバランスの中で、安心して投資に回せるお金の範囲をお聞きし、手持ち資金の1/3程度を投資に回したいということで、普通預金・投資信託解約分・不動産売却分で4,800万円あるうちの1,600万円を運用していくことにしました。

10年経過した後の65歳時点で運用を継続する、または、ポートフォリオの見直しを検討する予定です。

また、一括運用と積立運用を併用することで値上がり時安心感を持っていただけるように提案しました。

まとめ

運用の前に不動産の問題を解決したことで安心して運用いただける状態を作り出せたかと思います。

自宅については、「高齢の飼い犬がいるうちは、階段が上れないため2階建てアパートなどは難しく、慣れている今の家で一緒に住みたい」とのお考えをいただいています。

将来的には修繕費懸念に加え、1人で住むには広く、売却資金でマンションを購入することを視野に入れています。

振り返ってみると、ただ目の前の金融資産の活用を考えるのではなく、本当にお客様が何を求めているのかを考え、行動することが大切だと感じました。

また、我々IFA(独立系のファイナンシャルアドバイザー)は、特定の証券会社に所属したり商品が縛られることがありませんので、お客様のお求めに対応することができるため、資産運用提案だけでなく、不動産の整理にも関与することができました

加えて、私が福岡県のお客様もいたため、現地に行くこともあり、先々資産運用だけでなく、介護などの不測の事態にも対面対応ができるためご紹介いただき、サポートさせていただくことになりました。

ワンストップで対応をお求めな方、資産運用を始めたい方、セカンドオピニオンが欲しい方、どのようなお悩みでも気軽にご相談頂けたらと思います。

※本ページに記載されている内容は2021年7月15日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

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