「プロの本音:金融編」シリーズでは、IFA(独立系金融アドバイザー)のみなさんに、IFAになったきっかけや想いなどをお聞きしています。
具体的な相談事例や、ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージもいただいていますので、ぜひご自身の資産運用や、ご相談の参考にしてみてください。
大川桃子さんがIFAになったきっかけ・想い
-- 本日はよろしくお願いします。まずは大川さんの自己紹介をお願いします。
株式会社アセットワークスの大川 桃子です。
新卒で旧日本グローバル証券に入社し、足利支店と伊勢崎支店でリテール営業を経験しました。
入社直後に、アメリカ同時テロ、ライブドアショック、リーマンショックや東日本大震災・・・ライブドアショック前には地元・足利銀行の一時国有化を体験しました。
-- 大変な時期を経験されたのですね。IFAになったきっかけを教えてください。
証券会社で株式・投信・債券・保険等を販売し、常にお客様一人一人に合わせた提案を心掛けていました。
また、世代を超えて資産運用をとの観点からお客様単独での資産運用だけではなく、ご家族を含め贈与制度を使った資産シフトのお手伝いも心掛けてました。
入社当初は、女性は転勤は基本的になかったのですが、会社の経営統合などのため方針が変わり、少なくとも4~5年で転勤ありきとなってしまい、お客様ご一家のライフパートナーとして末永くご提案ができなくなったこと。
営業成績を上げることを求められるため、時に理想と現実の乖離を感じる事が多くなってしまったことから、現状の証券マンといわれる職種では自分の理想を実現することが難しいと感じるようになりました。
そんな時に、IFAの制度を知りセミナーに参加するようになり、自分が目指す運用提案はこれだ!!!と思い転職しました。
-- IFAでなければ提供できない価値・サービスとは何でしょうか。
常に、お客様のことだけを考えられることです。
お客様、一人一人とお話させていただく時間が多く取れるようになったため、より一層その時その時、お客様に合わせたご提案ができるようになりました。
同じ方でも、年齢やご家族の状況によって求めるもの、目先・将来のご不安は変化していきます。
ご不安を解消するためには時にお客様自身だけではなく、ご家族の協力も必要になる事もあります。
その協力頂くご家族の不安の解消や要望に対応することが、中立的な立場でお客様へご提案ができることです。
-- IFAとしてお客様と接する中で、嬉しかったことを教えてください。
「担当者が変わらないから、投資に不慣れな子供や孫を含めて、ずっと宜しくね。」と言われたことです。
複数の金融機関と取引なさっていますが、信頼できると思った担当者が転勤されてしまい、そのうち疎遠になってしまい誰が担当かもわからなくなってしまうのを非常に不満をお持ちでした。
当初は奥様だけのお取引でしたが、今はご主人様を含めお子様やお孫さんも担当させていただいています。
IFAとしての特徴・相談内容
-- IFA相談に向いている人、向いていない人はいるでしょうか。また、どういった相談内容、どういう方々からのご相談が多いでしょうか。
ご自身の運用方針をお持ちで、実現できる方は相談の必要はないかもしれません。
でもそんな方でも、ご自身が気づいてない、希望や目指すべき運用もあるかと思います。
また、保険などは税制の変更などで、ご存じない特徴の商品が出てくることもあります。
新しい情報がないかな?と、気軽にお茶のみ友達感覚でIFAに相談してみるのもありかと。
40代の方は、主に投資相談で株式相談が多いです。
50代の方は、老後に向けた資産形成のため、投資商品だけではなく保険の見直し。
60代~70代は、運用と共に贈与を含めた資産シフトのご相談が多いです。
また、お客様ご一家でのご相談が多いです。
-- 他のIFAとの違い、特徴、強みを教えてください。
お客様からは、『何でも相談しやすい』『わかりやすい』と言っていただけます。
お客様をサポートさせていただくには、お客様にとって何が重要で、何が不安なのか・・・まずは現状を把握することが大切です。
でも、『こんな事を聞いても良いのかしら・・・』と疑問や不安を相談する事をためらってしまう方が多いようです。
前職の証券会社勤務の際に、「男性の方だと質問とかしづらくて・・・」とおっしゃるお客様がいらっしゃったので、それ以降、性別関係なく尋ねやすさや、お客様にご理解いただけるような説明を心掛けてきました。
また、ご相談いただいてもサポートできなければ意味がありません。
そのため、商品リサーチだけではなく、税制など常にアンテナを張ってお客様に最善のサポートができるように精進しております。
ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージ
-- 人生100年時代に向けてのライフプランニングとはどのように行えば良いのでしょうか。
日本は現在世界でみても長寿国と言われて久しいですが、少子高齢化社会とも言われ、社会を維持する人材・資金は大丈夫なのだろうかと口には出さずに不安になってる方も多いと思います。
100年安心といわれた年金制度も『老後2000万円不足問題』がいきなり出て今更、どうしてくれるんだ!!!!と怒りたくもなりますが、なかなか相談する相手を見つけるのも大変かと思います。
人生100年時代、年齢、状況によってお一人お一人、事情が違います。
『運用』『ライフプランニング』と言われると、仰々しくて『自分には関係ない』と思ってしまうかもしれません。
でも、『何をやりたい』のか『何をやりたくないのか』をはっきりしておきましょう。
ならば、ちょっと考えられるかと。
その内容も、その時々によって変わります。
遅いよりは早く行動した方がその対策はとれます。
某タレントさんではないですが、いつ動くの???『今でしょ!??』
遅いことはありません。思いついた時に動くのがその時だと思います。
-- 資産運用の見直しを考えている方、資産運用で困っている方にメッセージをお願いします。
家族同士でもお金の話題をタブー視しがちな日本のため、誰にも相談できない・・・・と言う方は多いと思います。
健康に気を遣う方は、時にセカンドオピニオンを利用する方もいらっしゃると思います。
同じように、私たちアドバイザーに気軽にお話してみてください。
1人より2人。3人寄れば文殊の知恵。
何を相談したらよいか分からない・・・という方もお話しているうちに気付けるかもしれません。
今回お話しを伺ったIFA(株式会社アセットワークス)