資産運用の相談ができるIFAの特徴と登録人数推移(2020年12月末時点)

特定の証券会社や銀行に所属しない、独立系の金融アドバイザーであるIFAの登録人数は、2020年12月末時点で過去最多となる4,200人超になっています。

直近の2018年から2020年にかけての3年間は、前年比110%超の増加が続いています。

これは、中立的なアドバイスを求める消費者・投資家の需要の増加が、一因となっていると考えられます。

その一方で、「IFA」をご存知ない方も多いのではないでしょうか?

この記事では、IFAはどういった存在か、IFAに相談するメリットは何か、どのくらい増えているかをご紹介します。

IFA(独立系金融アドバイザー)とは?

IFAは Independent Financial Advisor の略で、日本語では「独立系金融アドバイザー」と呼ばれています。

イギリス・アメリカを中心に発達した仕組みで、金融機関(銀行や証券会社)から独立して、幅広く金融商品の提案や資産運用を行うことができるアドバイザーです。

金融機関に所属していないため、会社の業績や方針などの影響が少なく、中立的な立場でアドバイス・商品の提案ができることが最大の特徴です。

また、IFAは内閣総理大臣の登録を受けたうえで業務を行っていますので、安心して相談できる存在とも言うことができます。

IFAの仕組み

IFAの登録人数

IFAは日本では2004年にスタートした制度です。

最新の登録人数は2020年12月末時点で、4,264人になっています。

IFAの登録人数推移日本証券業協会「金融商品仲介業者の登録外務員数の推移」を元にRoute100編集部制作

特に直近2年間の増加数を見ると、約400人ずつ登録人数が増えています。

2018年以降の変化を見ると、次のようになっています。(各年、12月末時点の数値)

金融商品仲介業社の登録外部員数(2017年〜2020年)
登録人数 増減数 増加率
2017年 3,123 +19 101%
2018年 3,455 +332 111%
2019年 3,833 +378 111%
2020年 4,264 +431 111%

2014年から2017年にかけては、登録人数がやや停滞していますが、2018年以降は前年比111%の増加が継続しており、堅調に増えていると言えます。

増加要因を指し示す明確なデータはありませんが、特にここ数年で消費者・投資家からのニーズが増えていると考えられます。

また、このように日本で登録人数が増えてはいますが、制度の参考元であるイギリスでは2.6万人、アメリカでは12.7万人が登録されています。

そのため、日本ではまだまだ少ないとも言え、今後さらに伸びる可能性があります。

IFAについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてどうぞ。

資産運用の中立的なアドバイスがもらえるIFAとは?他の投資方法との違いも解説

まとめ

この記事では以下のことを紹介してきました。

  • IFAは「独立系金融アドバイザー」のことで、中立的な立場でライフプランや資産運用の相談ができる
  • 2018年から2020年の3年間、IFAの登録人数は前年比110%超の増加を続けている
  • 日本ではIFAの登録人数が増えているが、イギリスやアメリカに比べるとまだ少ない

多くのIFAは初回相談を無料で受け付けていますので、投資を始めるきっかけがない方、資産運用やライフプランにお悩みの方は1度相談してみてはいかがでしょうか。


 

※本ページに記載されている内容は2021年3月6日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

アドバイザーを探す

この記事の執筆者

SNSでシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Pocket