人生をHAPPYにプロデュース!あなただけのマネープランを届けるファイナンシャルアドバイザーの戸松です。
今日は、投資信託の正しい選び方についてお話します。
銀行にお金を預けておいてもあまり増えないし、金融機関に行って「人気の投資信託があります。はじめてみませんか?」「ランキング上位の投資信託はこちらです。」「分配金が出るからいいですよ。」など言われて、はじめた方が増えています。
実は、最近そのようにはじめた方々から、「本当にそれでよかったのかな??」「自分に合った運用になっているのか不安」と、ご相談いただくことが増えています。
「投資信託ってそもそもどうやって選べばいいのかな??」と悩んでいる方や、「投資信託の見直しを考えてみたいけど、どう見直せばいいのかな??」という方に向けて、投資信託を選ぶときのポイントをまとめてみました。
1. 投資信託は約6,000種類!自分に合った投資信託を選ぼう
投資信託は、約6,000種類あり、商品の中身によって、それぞれ商品の特性が違います。
つまり、どのような値動きをする投資信託なのか、ということをわかっていた方が安心です。
選ぶ前に、それぞれの商品の特性を見極めましょう!
1) 自分に合った投資信託って何?
投資信託は、投資する商品の内容によって「値動きの特性」が違います。
一般的に、株式に投資をしている商品は、債券に投資をしている商品に比べると、高いリターンを期待できる代わりに、大きく値下がりをするかもしれません。
それに対し、債券に投資をしている商品は、株式に比べて安定した値動きになる傾向があります。
2) 自分に合った値動きの特性とは?
前述のとおり、株式投資信託は、債券投資信託に比べて値動きの特性が大きくなる傾向が強いです。
では、株式投資信託と債券投資信託、この2つのうち、自分に合うなと思うのは、どちらでしょうか?
自分は大きく値動きしても高いリターンが期待できる商品がいい!なのか、そこまでのリターンは期待できなくてもいいから値動きが安定している商品の方が安心!なのか、自分に合うのはどちらなのかを見極めることが大切です。
そうは言っても、どのようにして自分の好みを見極めたら良いのか、迷いますよね。
見極めるためには、投資したお金がどのくらい減っても大丈夫なのか、許容できるのか、ということを考えてみると自分の好みが分かるかもしれません。
「こんなに減るなんて思わなかったよ・・・」、なんてことにならないように、値動きの特性をきちんと知った上で、選びましょう。
また、商品を1つに絞る必要はありません。
株式と債券に投資をしている商品を組み合わせることもお勧めです。
2. 分配金が多く出るから良い投資信託!は間違い!
よく、「たくさん分配金が出るからいいですよ。お小遣いみたいに。」というセールストークを耳にします。
そんな良い商品があるのかな?って、思ってしまいますよね。
分配金は、「普通分配金」と「特別分配金(元本払戻金)」の2種類あります。
普通分配金とは、運用がうまくいったために利益(運用益)から払い出されている分配金です。
一方で、特別分配金とは、投資した元本部分から払い出されている分配金です。
高分配な商品は、元本を取り崩している可能性が高いので注意しましょう。
あたりまえかもしれませんが、分配金は、お小遣いではありません。
分配金がたくさん出ていても、それが元本から出ていた場合、どんどん元本が減ってしまいます。
そのため、元本払戻金を貰えるからといって、安心ということではないのです。
また、今はいいけど、今後もずっと高い分配金が出せるかというと、難しいケースが多いです。
それに、元本が減ってしまったら、お金が増えにくくなってしまいます。
分配金がたくさん出る商品は、魅力的に感じるかもしれませんが、大きく値下がりするリスクがあることを考えておきましょう。
また、そもそも分配金を必要としない方は、「年1回分配型」もしくは「毎月分配型で再投資をする」ことをお勧めします。
再投資をすることにより、元本が増えていくので、分配金を受取るよりも効率よく運用できますよ。
3. 人気・ランキング上位の投資信託が良いとは限らない
ついつい「この商品人気ですよ」「ランキングの上位なんです」と勧められると、人気の商品なら安心だな!とか、いい商品なんだろうな!と思ってしまいがちです。
「人気=みんなが買っている」、確かにそうです。
でも、「みんなが買っている=運用が上手な商品」だと誤解していませんか?
人気の商品が、いい商品とは限りません。
運用成績と人気は、イコールではありません。
実際、人気・ランキング上位で選んだけれど、思ったよりうまくいっていない、と相談に来る方が非常に多くいらっしゃいます。
運用がイマイチなのに、なんで人気なのだろうか?と、思ってしまいますよね。
おそらく、金融機関の方針だったり、売り手である営業にとって、販売しやすい人気ファンドの上位には、高分配ファンドが常にランクインしている傾向にあります。
また、1章でもお伝えしたように、商品によって値動きの特性が変わります。
人気やランキングに惑わされずに、自分に合った投資信託を選ぶことが大切です。
巷で話題になっている、業種やテーマに投資をする「テーマ型投資信託」も、売り手である営業にとっては販売しやすい商品です。
・インターネット関連
・中国
・ブラジル
・シェールガス
・AI などなど。
なぜなら、「メディアで取り上げられているし、旬なテーマで将来性もあって良さそうだな」なんて思い、ついつい投資したくなってしまうのが人間の心理。
実際のところ、テーマ型投資信託だけに投資をして成功している人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
その理由の一つとして、巷で話題になっている時点で投資のタイミングとしては、高値掴みとなってしまい、すでに遅い、といった要因もあります。
最後に、投資信託は短期的に売ったり、買ったりするのではなく、中長期(5~10年)で持つことをお勧めします。
中長期運用の理由:相場を予想して的中させることはプロでも難しい
投資信託は、買うときに販売手数料、持っている間は信託報酬、換金時に信託財産留保額や換金手数料がかかるものもあります。
手数料も考えると、相場を追いかけて短期で利益を出すことは、難しいのが実情です。
毎日毎日の値動きに一喜一憂することなく、中長期的に保有してきましょう。
中長期運用で大切なこと:リバランス
中長期で保有するうえで大切なことは、1年に1度は現在の運用状況を確認することです。
例えば、複数の商品を組み合わせて保有している場合は、相場変動によって配分の比率が変っているかもしれません。
配分の比率が変わることにより、自分に合わせたポートフォリオ全体の特性が変わってしまいます。
ポイント1でも伝えたように、安心して持っていられるよう、定期的に状況の確認をしながら、自分に合う配分から変わっていれば、自分にあった特性に向けて投資先の見直しもしていきましょう。
4.大切なお金のことだから、信頼できるアドバイザーに相談しましょう!
単にお金を殖やす事だけではなく、「いつまでに」「いくら」殖やすのか、によって選ぶべき商品が変わってきます。
つまり自分の運用プランに合わせた商品選択をすることが大切です。
投資信託で失敗しないためには、セールストークやランキングを鵜吞みにせず、自分に合った商品を選ぶことが大切ですよ。
そうは言っても、投資信託選びのポイントはなんとなくわかるけど、自分だけで調べるのって大変ですよね。
そんなときは、1章~3章のポイントを抑えて、ご自身に合った運用スタイルをアドバイスしてくれるファイナンシャルアドバイザーに一度相談してみてはいかがでしょうか。
投資信託で失敗しないための「コツ」「プロセス」をアドバイスしてもらえます♪
大切なお金だからこそ、自分のニーズに合わせて投資信託を選んで頂きたいと思います。
商品等へのご投資には商品毎に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、価格の変動等により損失が生じる恐れがあります。各商品等への投資に際してご負担頂く手数料等及びリスクは商品毎に異なります。