【プロの本音:金融編Vol.26】プライベートバンクの考え方で末永いお付き合いを目指す

「プロの本音:金融編」シリーズでは、IFA(独立系金融アドバイザー)のみなさんに、IFAになったきっかけや想いなどをお聞きしています。

具体的な相談事例や、ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージもいただいていますので、ぜひご自身の資産運用や、ご相談の参考にしてみてください。

平岡 稔光さんがIFAになったきっかけ・想い

-- 本日はよろしくお願いします。まずは平岡さんの自己紹介をお願いします。

 

株式会社シェアティブ証券コンサルティング事業部の平岡稔光です。

平成2年に新卒で、銀行系の準大手証券に入社して、出身地である関西圏の塚口支店に配属され、リテール営業を、諸先輩方に基礎から学びました。

その後、中小の証券会社2社に転職し、現在のシェアティブに7年間在籍しています。

 


-- 次に、IFAになったきっかけを教えてください。

 

証券会社時代は、株式相場や、為替相場など、マーケットの動きに左右される金融商品の取り扱いが中心でした。

バブル崩壊やITバブル崩壊、リーマンショック時には、お客様の資産は右向け右で大きく値下がりして大きな評価損をかかえました。

営業の数字を達成するためには、短期狙いの回転売買に走りがちで、お客様の資産はどうしてもリスク資産に偏ってしまっていましたので、もろに暴落の影響を受けてしまいました。

当時、低リスク商品への分散投資の提案は頭になかったし、3~5年で転勤になってしまうので、長期の視野に立ってのアドバイスなどもほとんどしていませんでした。

振り返ってみると、お客様に申し訳ない事をしてしまっていたなと反省します

シェアティブの代表は、新卒で配属された塚口支店の1年先輩で、転勤後や転職後もずっと連絡を取り合ったり、お会いしたりと、お付き合いしていただいていました。

反省もある中、四半世紀のご縁もあり、一緒に仕事をしないかとお声がけいただいたのがIFAとして入社したきっかけです。

 


-- IFAでなければ提供できない価値・サービスとは何でしょうか。

 

IFA業者は複数の証券会社に所属することが多く、シェアティブでは、5社の所属証券会社があり、各証券会社特有の金融商品も取り扱いしています。

各証券会社の窓口であり、特定の証券会社に属していないので、中立的な立場からお客様へ資産形成のアドバイスをさせて頂いています。

お客様にとってのメリットは、運用指針やニーズに合った金融商品をいいとこ取りできます。

IFAは転勤がなかったり、定年もない事も多いので、長期的な資産形成のご提案が可能です。

1年後に倍になる運用を目指すには、それなりに大きなリスクを取って運用する必要があり、場合によっては資産が半分になってしまう可能性もあります。

時間を味方に考えた場合は、リスクを抑えた5%の期待利回りの運用でも、14~5年で資産倍増が見込めます。

そのようなリスクを抑えた長期的な資産形成の提案がしやすいのが、IFAなのではないかと思っております。

 


-- IFAとしてお客様と接する中で、嬉しかったことを教えてください。

 

お客様からご紹介を頂くことは、証券会社時代はあまりなかったことなのでとても嬉しい事です。

転勤もなく長いお付き合いになると、お客様の会社の忘年会に毎年呼んで頂いたり、バーベキューなどの行事に呼んで頂けることも、楽しく参加させていただいているだけで人脈作りにつながるので、とても感謝しています。

私も、このお客様と、このお客様がつながれば、双方にメリットがあるのではという事を考えてお客様同士をご紹介するようになりました。

 

IFAとしての特徴・相談内容

アドバイザー握手

-- IFA相談に向いている人、向いていない人はいるでしょうか。また、どういった相談内容、どういう方々からのご相談が多いでしょうか。

 

ご自身で、リスクコントロール出来ている方、ポートフォリオを構築されている方はIFAに相談する必要はあまりないのではと思います。

そのような方でも、長期運用のアドバイスにおいては、IFA業者の得意分野なので、相談料も無料ですし、セカンドオピニオンとして話を聞いてみてもいいと思います

ご相談は、他社で運用していて塩漬けになっている投資信託・株式についてと、時々金融機関以外の投資商品で分配金が止まったとかお金が返ってこないとかのお話しがあります。

金融庁の許可なく募集している運用商品は、運用・お金の管理・募集業務が、分別されていないことが多いので、会社がお金を使い込んだり、実際運用していない商品などもあるので、手を出さないよう注意を促しています。

昨年は、老後2000万問題を意識する20代30代の若い方から、積立NISAのご相談が多くありました。

また、お客様からのご紹介で、安定的な運用を希望される50~60代の方からは、ヘッジファンドの話を聞いてみたいと問い合わせを頂いています。

弊社は、金融資産や運用額は取り決めは特に有りませんが、ヘッジファンドを購入される方に限って、1000~2000万の運用額が必要となります。

 


-- 他のIFAとの違い、特徴、強みを教えてください。

 

シェアティブでは、大手証券でも取り扱いの少ない、ヘッジファンドも所属証券会社では複数取り扱いしており、海外のプライベートバンクや、年金資金、機関投資家、大学基金と同じようなリスク低減をした運用ポートフォリオの構築が可能です。

子供や孫の代まで、資産を守っていくことに重きを置いて、大きなリスクを取って大儲けを狙うのではなく、資産分散をし、出来るだけリスクを減らして数%程度の利益水準を目指していく、こんなプライベートバンクの考え方に感銘を受けて、私自身はプライベートバンキング・コーディネーターの資格も取得しました。

IFAの1営業マンですが、プライベートバンクと同じようなアドバイスで、末永くお客様とお付き合いしていくことを目指しています

 

ライフプラン・資産運用にお悩みの方へのメッセージ

-- 人生100年時代に向けてのライフプランニングはどのように行えば良いのでしょうか。

 

人生100年時代に向けて、日本の今後の高齢化社会、年金問題を考えても『備え』は国民の自主性だけにゆだねられています。

無理のない範囲内で、ストレスなく時間を味方に、とにかく資産運用を継続していくことが大事だと思います。

ある程度まとまった資金が出来たり、高齢になっていくと出口戦略も大切です。

リスクを減らした運用にシフトして、取り崩していくことがベストです。

 


-- 最後に、資産運用の見直しを考えている方、資産運用で困っている方にメッセージをお願いします。

 

大儲けをしたいので、何かいい運用先はないの?というご相談には残念ながらお答えできませんが、どうすれば、リスクを減らしながら資産形成ができるの?というご相談にはお答えできると思います

長期で資産形成をお考えの方は、まずはお問い合わせください。 

 


 

今回お話しを伺ったIFA(株式会社シェアティブ)

シェアティブ平岡様プロフィール写真

平岡 稔光
株式会社シェアティブ

平成2年に新卒で、地元神戸本社の三井住友銀行系の神栄石野証券に入社して以来、30年間証券のリテール営業に従事。シェアティブでは、転勤がなく、時間を味方に長期に亘って資産形成のアドバイスが出来ることが一番の強みだと思います。お客様が、資産運用において少しでも関心や知識を深めていただいて、運用でワクワクするようなご提案やアドバイスが出来ることを願っています。

 

※本ページに記載されている内容は2021年3月31日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

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