特定の証券会社や銀行に所属しない、独立系の金融アドバイザーであるIFAの登録人数は、2020年6月末時点で過去最多となる4,000人を突破しています。
これは、中立的なアドバイスを求める消費者・投資家の需要の増加が、一因となっていると考えられます。
その一方で、「IFA」をご存知ない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、IFAはどういった存在か、IFAに相談するメリットは何か、どのくらい増えているかをご紹介します。
IFA(独立系金融アドバイザー)とは?
IFAは Independent Financial Advisor の略で、日本語では「独立系金融アドバイザー」と呼ばれています。
イギリス・アメリカを中心に発達した仕組みで、金融機関(銀行や証券会社)から独立して、幅広く金融商品の提案や資産運用を行うことができるアドバイザーです。
金融機関に所属していないため、会社の業績や方針などの影響が少なく、中立的な立場でアドバイス・商品の提案ができることが最大の特徴です。
また、IFAは内閣総理大臣の登録を受けたうえで業務を行っていますので、安心して相談できる存在とも言うことができます。
IFAの登録人数
IFAは日本では2004年にスタートした制度です。
最新の登録人数は2020年6月末時点で、4,036人になっています。
日本証券業協会「協会員の従業員数等(2020年6月末)」を元に、Route100編集部作成
特に直近2年間の増加数を見ると、約400人ずつ登録人数が増えています。
増加要因を指し示す明確なデータはありませんが、何らかの理由で消費者・投資家からのニーズが増えていると考えられます。
また、日本で登録人数が増えてはいますが、制度の参考元であるイギリスでは2.6万人、アメリカでは12.7万人が登録されています。
そのため、日本ではまだまだ少ないとも言え、今後さらに伸びる可能性があります。
IFAについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてどうぞ。
まとめ
この記事では以下のことを紹介してきました。
- IFAは「独立系金融アドバイザー」のことで、中立的な立場でライフプランや資産運用の相談ができる
- 日本ではIFAの登録人数が増えているが、イギリスやアメリカに比べるとまだ少ない
多くのIFAは初回相談を無料で受け付けていますので、投資を始めるきっかけがない方、資産運用やライフプランにお悩みの方は1度相談してみてはいかがでしょうか。