新型コロナの感染拡大以降、20-30代は株式投資を積極化

新型コロナの感染拡大で、個人投資家の株式投資行動はどのように変化したでしょうか?

実は全年代において、大きな変化は見られません。

むしろ、若い年代では積極的に株式投資を行う傾向が見られます。

この記事では、年代別に株式投資の方針と、新型コロナの感染拡大でどのように株式投資の行動が変化したかを見ていきたいと思います。

1. 株式投資の方針

まずは、株式投資を行なっている人が、どのような目的・方針で投資を行なっているかを見てみます。

年代別の株式投資の方針日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について(2020年)」を元に、Route100編集部作成

このアンケートからは、次のことが分かります。

  1. 全年代で、長期保有による値上がりを重視
  2. 若い世代は、リスクを取って利益を求める傾向
  3. 40代以上は、安定志向の傾向がやや強くなる

1)全年代、長期保有の方針

まず、すべての年代において、長期保有を方針とし、長期的にみて値上がり益が得られることを重視する人が半数以上を占めていることが分かります。

投資の基本は、「長期・積立・分散投資」だと言われています。

ポートフォリオを考える 投資の基本!投機とは違う、失敗しないための資産形成術

そのため、多くの人が投資の基本を理解し、余裕を持って投資行動を行っていると考えられます。

投資にはリスクが伴い、また短期的には値下がりする可能性がありますので、生活資金とは別の余裕資金で投資を行うことはとても重要です。

2)若い世代は値上がり益重視

若い世代、特に20-30代では長期投資と短期売却のいずれにおいても、他の年代に比べて値上がり益を重視する傾向が強いことが分かります。

また、配当金や株主優待を重視する傾向は比較的弱くなります。

若い世代は、退職や老後までの期間が長いため、リスクを取って投資を行うことが可能です。

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このことを理解して行動している人がどの程度いるかは分かりませんが、このアンケートからは実際に若い世代ではリスクを取って、株式投資を行なっている人が多い傾向にあると考えられます。

3)40代以降は安定志向

配当金・株主優待を重視する比率は、20-30代では21%ですが、40代以降では30%前後になります。

2の裏返しとも言えますが、このことから40代以降では安定志向が強くなると言えそうです。

当然のことですが、年齢が上がるほど退職までの期間は短くなります

退職直前に老後資金を大きく損なった場合、投資期間が短く、取り戻すことが困難です。

そのため、正しい投資行動を行なっている人が多いと言えるかもしれません。

ただ、日本は寿命と健康寿命の長期化に伴い、定年が延長になっています。

定年延長 定年延長で定年は65歳?70歳?人生100年時代の働き方を考える

そのため、特に40代はまだ多少のリスクを取って、資産形成を行う年代だと言えるかもしれません。

2. コロナ以降の株式投資行動の変化

では、新型コロナウィルスの感染拡大以降、個人投資家の株式投資行動はどのように変化したでしょうか?

コロナ以降の株式投資行動の変化日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について(2020年)」を元に、Route100編集部作成

このアンケート結果には、先ほどの年代別の投資傾向が現れているとともに、少し異なる傾向も見られます。

  1. 全年代を通して、継続して投資を行なっている
  2. 若い世代は、リスクを取って積極投資している
  3. 年代が上がるほど安定志向は強くなる

1)継続投資を行う人が半数以上

すべての年代において、「以前と変わらず、投資を実施」「投資額を増やした」「投資を始めた」の合計が50%以上と半数以上となっています。

このことから、パニック売りなどを起こさず、冷静に行動した人が多かったと考えられます。

2)若い世代は積極投資

若い世代になるほど、積極的に投資を行なっている人が多いと言えます。

特に、20-30代ではコロナをきっかけに「投資額を増やした」人が32%に上り、「投資を始めた」人も7%存在します。

つまり約40%、つまり5人に2人が積極的に投資に踏み切ったということです。

40代・50代でも積極的に投資を行なっている人が一定数存在しますが、やはり若い世代ほど積極投資の傾向は強いと考えられます。

3)年代が上がるほど安定志向

投資方針の通り、年代が上がるほど安定志向は高くなると考えられます。

20-30代では「様子を見ていた」人は22%ですが、年代が上がるにつれて徐々に高くなり、60代以降では42%になります。

ここにも、投資方針の傾向が現れていると言えます。

ただ、保有額を減らした人はどの世代でも大きく変わらず、少ない傾向にあり、また変わらずに投資を続けている人が多いです。

そのため、年代が高くなるほど安定志向は強くなるものの、継続的に投資を行なっている人が多いと言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日経平均株価は、未知のウィルスである新型コロナの感染が拡大し始めた2020年2月に下落に転じました。

しかし、その直後の2020年4月には上昇に転じ、2021年2月には約30年振りに日経平均3万円を回復しました。

そのことからも分かるかもしれませんが、新型コロナの感染拡大以降も個人投資家は比較的冷静に投資行動を継続し、特に若い世代は株価下落をチャンスと捉えて、積極的な投資に踏み切った人も多い傾向が見受けられます。

人生100年時代を生きる私たちは、将来や老後に向けて資産形成・資産運用を行なっていく必要があります。

まだ投資を始めていない人や、投資を行なっているものの運用に不安がある人は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料なので、様々なアドバイザーの意見を聞いた上で、実際に投資を行うかどうか、どのように投資を行うかを考えることをおすすめします。


 

※本ページに記載されている内容は2021年5月9日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

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