年収1000万円でも4人に1人は家計が苦しいと回答、資産と負債のバランスをチェック!

日本人の平均年収は約436万円、それに対して年収の中央値は約370万円です。(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)

平均年収は一部の富裕層によって引き上げられる傾向がありますが、中央値はちょうど真ん中の人の年収であるため、中央値の方が実感に近いと感じる人が多いかもしれません。

そのため、年収が1,000万円あれば生活が楽になると思う人は多いと思いますが、家計の運営が苦しいと感じる人は年収500万円で3人に1人以上、年収1,000万円でも4人に1人以上います。

この記事では、年代・年収別に家計の状況をどのように感じているかを見ていきます。

1. 50代まで、40%以上が家計は苦しい

まず、年代別に家計の運営にゆとりがあったか、苦しかったかの自己評価を見てみます。

年代 家計運営の評価
苦しかった 思った通りだった ゆとりがあった
20代 44% 20% 20%
30代 44% 30% 12%
40代 42% 34% 8%
50代 47% 27% 8%
60代 39% 30% 7%
70歳以上 34% 33% 5%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和元年」を元に、Route100編集部制作

特に50代までは、いずれの年代でも40%以上が家計運営が苦しかったと回答しています。

また、60代以降では苦しいと答えた人はやや少なくなりますが、それでも3人に1人以上は苦しいと答えている状況です。

次に、家計全体のバランスをどのように捉えているかを見てみます。

年代 資産と負債のバランス
持ち家比率
(購入)
不安がある 不安はない ゆとりがある 意識していない
20代 12% 8% 12% 68% 4%
30代 21% 20% 8% 50% 50%
40代 19% 22% 9% 49% 65%
50代 19% 16% 12% 52% 64%
60代 11% 8% 9% 67% 61%
70歳以上 5% 4% 7% 76% 66%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和元年」を元に、Route100編集部制作

すべての年代において、資産と負債のバランスはあまり意識していないことが分かります。

その一方で、30代から50代にかけては資産と負債のバランスに不安があると感じている人が、比較的多いことも分かります。

これには、持ち家比率と関係があると考えられます。

負債、つまり借入の多くは住宅ローンであることが分かっています。

そのため、自分で購入した家を持っている人が少ない20代では、資産と負債のバランスに不安を感じている人は少ないと考えられます。

また、同様に60代以降では、住宅ローンを返済し終える人が増えてくるため不安に感じる人が減ると考えられます。

一方で、家を購入しローンを抱えている人が多い、30代から50代は負債に対する不安を感じている人が多いと推測されます。

家とローンのバランス 平均の借入金額と利用目的は?老後の生活資金を早めに準備

次に、年収別に家計の傾向を見ていきます。

2. 年収1,000万万円でも、4人に1人が家計は苦しい

年収別の家計運営に対する、自己評価を次のようになっています。

年収 家計運営の評価
苦しかった 思った通りだった ゆとりがあった
300万円未満 54% 21% 2%
300〜500万円未満 45% 28% 6%
500〜750万円未満 38% 34% 8%
750〜1,000万円未満 25% 40% 13%
1,000〜1,200万円未満 27% 38% 17%
1,200万円以上 15% 46% 24%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和元年」を元に、Route100編集部制作

全体として、年収が高くなるほど家計運営が苦しいと感じている人は減り、一方でゆとりがあると感じている人が増えていきます。

これは、感覚的にも当然のことだと考える人が多いのではないでしょうか。

ただ、一方で年収が500万円でも38%、つまり3人に1人以上の人が家計運営が苦しかったと答えています。

また、年収が1,000万円になっても、4人に1人は苦しいと回答しています。

これはなぜでしょうか?

先ほどと同じように、資産と負債のバランスを見ることで推測ができます。

年収 資産と負債のバランス
持ち家比率
(購入)
借入残高
(平均)
不安がある 不安はない ゆとりがある 意識していない
300万円未満 12% 3% 5% 74% 47% 702万円
300〜500万円未満 16% 9% 7% 65% 60% 1,288万円
500〜750万円未満 16% 15% 7% 59% 65% 1,613万円
750〜1,000万円未満 13% 22% 17% 45% 67% 2,278万円
1,000〜1,200万円未満 11% 25% 13% 50% 71% 2,753万円
1,200万円以上 9% 24% 33% 32% 78% 2,601万円

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和元年」を元に、Route100編集部制作

家計の運営と同様に、年収が高くなるほど不安を感じる人が減っていくことは変わりません。

年収が750万円を超えると、不安がない・ゆとりがあると感じている人が顕著に増えていることも分かります。

また、年収が高い人ほど資産と負債のバランスを意識している人が多いことも特徴です。(意識していないと答える人が減少)

その一方で、年収が高くなると持ち家比率が高くなり、借入残高も増えていく傾向が見て取れます。

つまり、年収が上がると家を購入する人が増え、購入する家の価格も高くなることが想定されます。

その結果、年収が高くなっても、資産と負債のバランスは取れているものの、日常の家計運営は苦しいと感じている人が一定数いることが考えられます。

また、資産と負債のバランスや家計の状況は、漠然と不安に感じのではなく、きちんと数字で管理し把握する必要があります。

不安を感じている人は、1度家計のバランスシートを作って、家計の状況を把握してみてください。

家計の計算と貯蓄 【30代〜50代の住宅ローン保有者向け】3ステップのバランスシートで家計を把握!

また、人生100年時代を生きる私たちは、老後に向けて老後資金を作っていく必要があります。

日常の家計運営はもちろん重要ですが、将来に向けた資産形成も同時に考えていきましょう。

必要な老後資金はいくら?人生設計で考える自分の人生100年!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

年収が増えても、思っていたよりも生活が楽にならないと感じた人もいるかもしれません。

重要なことは収入と支出のバランスを取ること、住宅を購入する場合は無理がない金額・借入を行うことです。

そして、老後資金を作るためには、保有資産が不動産に偏りすぎないようにすることも考慮した方が良いと考えられます。

「家計の収支を相談したい」「資産の負債のバランス見直しについて相談したい」「住宅ローンの返済と合わせて、資産形成を行っていきたい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか?

相談料は無料ですので、実際に負債の見直しや投資・資産運用を行うかどうかはアドバイスを聞いた上で判断しても良いと思います。

資産形成・資産運用のアドバイザー検索はこちらからどうぞ。

※この記事は、一般的な社会状況を説明することを目的としています。
※投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

※本ページに記載されている内容は2021年6月24日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

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