前年同期比2倍!米国で主流の独立系ファイナンシャル・アドバイザー『IFA』の最新推移

投資の相談先として思い浮かぶ証券会社の営業マン「証券外務員」。

その人数は横ばいですが、ここ数年米国で主流となっているIFAが増えています。

IFAは、Independent Financial Advisor の略で、証券外務員資格を持つ独立系ファイナンシャル・アドバイザーです。

金融商品仲介業者として内閣総理大臣の登録を受けたIFAは、特定の証券会社に所属しない分、商品の縛りや転勤などもなく、楽天証券やSBI証券などと業務委託契約をし、人によっては保険や相続、不動産、M&Aなど多岐に渡る支援をされています。

そして、半年毎に日本証券業協会「協会員の従業員数等」より最新データが確認できますが、増え方が一段と高まっています。

中立の立場からアドバイスがもらえることが特徴のIFAの最新推移を確認してみましょう。

1. 最新のIFA数の推移

金融商品仲介業者の登録外部員数の半年前比較
年月 登録人数 増減数 増加
2020年12月 4,264人 +228 106%
2021年6月 4,738人 +474 111%

日本証券業協会「金融商品仲介業者の登録外務員数の推移」を元にRoute100編集部制作

IFAは、前回発表(20年12月末時点)の4,264人から+474人の4,734人に増えております。

10年前の2011年末時点で、2422人でしたので、約2倍に増えております。

また、前年12月から翌年6月の半年間の前年同期比較をすると、前回19年12月から20年6月に+202人でしたが、直近の20年12月から21年6月には+474人と前年同期比233%増えており、増え方も変わってきております。

金融商品仲介業者の登録外部員数の半年前比較
対象 増減数 増加率 前年同期比
19年12月→20年6月 +202人 105% 115%
20年12月→21年6月 +474人 111% 233%

日本証券業協会「金融商品仲介業者の登録外務員数の推移」を元にRoute100編集部制作

2. 今後もIFAは増えるのか

以前の証券会社の登録外務員の推移や市場環境の変化、IFAの年間推移についてご紹介しておりますのでこちらもどうぞ。

証券会社とIFA:金融商品仲介業の登録外務員数の関係を考える

以下の金融庁の調査では、IFAの前職が証券会社とする方が多いようです。

前職 人数 比率
証券会社 238 65.4%
保険会社 44 12.1%
銀行 28 7.7%
その他 54 14.8%

金融庁「市場ワーキング・グループ(第22回)事務局説明資料」より

また、ネット証券会社の口座開設が資産形成層中心に今後も増えるならば、そのパートナーであるIFAへのニーズも高まってくると思われます。

担い手とIFAへのニーズの双方は相互に作用するため、引き続きIFAの担い手が証券会社から転身してくる可能性があります。

業界問わず働き方の多様化、個人への最適なサービスが増えていることを考えると、商品の縛りがなく、転勤もなく長期に伴走できるIFAという存在は米国と同じように主流となっていくことは十分考えられます。

IFAについて詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。

資産運用の中立的なアドバイスがもらえるIFAとは?他の投資方法との違いも解説

 

最後に

多くのIFAは初回相談を無料で受け付けています。

資産運用やライフプランにお悩みの方、運用しているが上手くいっておらずセカンドオピニオンが欲しい方、老後資金や資産形成が必要だと思いながらもなかなか始められない方は、1度相談してみてはいかがでしょうか。

※本ページに記載されている内容は2021年10月12日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

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