【2020年版】NISA口座での資産運用は株式と投資信託が大半

NISAの口座数は2014年の制度スタートから伸び続け、2020年12月末時点では約1,523万件となっています。

20歳以上の人口は約1億500万人ですので、約15%、7人に1人以上がNISA口座を保有していることになります。

NISAで運用できる商品は、主に株式と投資信託ですが、実際にはどのような金融商品を保有しているのでしょうか?

この記事では、NISA口座の商品別買い付け金額を元に、どのような商品を保有しているかを見ていきます。

1. 2020年の商品別買い付け金額

金融庁が行った調査によると、2020年中に一般NISA・つみたてNISA口座を通して購入された金額と、その割合は次のようになっています。

金融商品の種類
買い付け額
金額 割合
合計 3兆 5,242億円 -
  上場株式 1兆 4,009億円 39.8%
  投資信託 2兆 0,003億円 56.8%
  ETF 9,813億円 2.8%
  REIT 2,486億円 0.6%

金融庁「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」を元に、Route100編集部作成

上場株式と投資信託で、その大部分が占められています。

ETFとREITは、どちらも投資信託の1つであるため、概ね4割が株式で6割が投資信託で構成されていると言えます。

ETFは上場株式投資のことで、言葉の通り証券市場に上場されている投資信託のことです。

通常の投資信託よりも、仕組み的に信託報酬の手数料率が低くなることが多いため、長期投資を行う際には検討してみるべき金融商品として言えます。

ETFとは?株と投資信託との違いと、メリット・デメリットを解説

また、REITは不動産を対象とした投資信託です。

投資信託は商品によって投資対象や運用方針が異なります。

その結果、商品によってリスクとリターンの大きさなどが異なってくるため、自分に合った商品を選ぶ必要があります。

生命保険で家や財産を保護 REIT:リートは不動産の投資信託、メリットとデメリットを解説

NISAは2014年にスタートしている制度です。

これまでの累計金額と、2020年の買い付け金額に違いがあるかを見てみます。

2. 2014年以降の買い付け金額の累計

2014年から2020年までの、商品別の買い付け金額を見ると次のようになっています。

金融商品の種類
買い付け額
金額 割合
合計 21兆 6,728億円 -
  上場株式 8兆 6,728億円 40.0%
  投資信託 12兆 4,473億円 57.4%
  ETF 3,885億円 1.8%
  REIT 1,988億円 0.9%

金融庁「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」を元に、Route100編集部作成

過去の傾向と、2020年の傾向にはほとんど差が見られません。

株式が40%、投資信託が60%という構成もほとんど一緒です。

微々たる違いではありますが、2020年はETFの割合が2.8%ですので、過去累計に比べると約1%伸びています。

ETFやREITは聞き慣れない商品であるため、なかなか検討対象にならないかもしれません。

しかし、投資信託を運用する際には信託報酬、つまり手数料を抑えることが非常に重要です。

そのため、投資信託で運用する際には、ETFの活用も考えてみましょう。

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また、つみたてNISAは、一般NISAよりも長期運用を目的に設計されている制度です。

そのため、つみたてNISAで運用できる商品は、長期投資に向いた投資信託などに限定されており、株式投資を行うことはできません。

つみたてNISAの運用商品の内訳は、2020年買い付け商品ベースでは次のようになっています。

金融商品の種類
買い付け額
金額 割合
合計 4,639億円 -
  インデックス型の投資信託 3,827億円 82.5%
  アクティブ型の投資信託 811億円 17.5%
  ETF 0.7億円 1%未満

金融庁「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」を元に、Route100編集部作成

このように、つみたてNISAの中では、インデックス型の投資信託が80%以上の割合を占めています。

インデックス型とは、日経平均のような指標と連動するように運用される商品です。

一方で、アクティブ型とは言葉の通り、より積極的な投資によって特定の指標よりも高いパフォーマンスを目指した商品です。

利回りが高くなる可能性がある一方で、リスクも高くなります。

また、NISA全体に比べるとETFを購入する人は極めて少ないと言えます。

ただし、インデックス型の投資信託の中には、元本保証のある商品を代表に銀行預金とほとんど変わらない、つまり超低金利の商品で資産運用には向かない商品もあるため、目的に合わせた商品選択が必要です。

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まとめ

この記事では、NISA口座における運用商品の違いを見てきました。

全体としては、投資信託と株式投資の活用が多い状態ですが、特につみたてNISAでは利回りの低い商品の運用が中心になっている可能性もあります。

投資はリスクとリターンの個々人に合った、リスクとバランスを取る必要があります。

「NISAを使って資産運用を始めたい」「NISA口座を開いたけど、どの商品を選んだらいいか分からない」、「NISAで投資を行っているけど、今運用している商品が正しいのか不安」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料ですので、これからNISAを始めたいと思っている人も、既に始めているけど不安がある人も、不安を解消して資産運用を行なっていくことが大切です。

資産形成・資産運用の相談ができるアドバイザーは、こちらから探すことができます。

※この記事では、一般的なNISAの利用状況を説明することを目的としています。
※NISAや年金・投資の活用を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

 

※本ページに記載されている内容は2021年6月28日時点のものです
※記載内容に誤りがある場合、ご意見がある方はこちらからお問い合わせください

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