投資信託のメリットとデメリット|商品選択と手数料が重要

投資信託は、少ない金額で分散投資ができる商品です。

また、一般的に株式投資よりもリスクが低く、運用の手間が少ないため、投資初心者にもおすすめできる投資の始め方とも言えます。

ただし、投資信託には手数料が掛かるというデメリットもあります。

この記事では、投資信託のメリットとデメリットを見ていきます。

1. 投資信託とは

そもそも、投資信託とはどういった商品なのでしょうか?

投資信託は、多くの人からお金を集めて、そのお金を運用のプロ(ファンドマネージャー)が投資を行う金融商品です。

投資を行なった私たちは、ファンドマネージャーが運用して得られた利益を、分配金や値上がり益といった形で受け取ることができます。

個人で投資を行う場合は、資金が限られているため、多くの商品に投資を行うことは難しいケースが多いと思います。

 

例えば、100万円の資金で株式投資を行う場合、購入できる銘柄の数は数社に限られます。

仮に4社に投資していたとして、このうち1社が大きく業績を下げた場合や、極端に言うと倒産してしまった場合、資産が大きく目減りしてしまう可能性があります。

個別投資と投資信託の違い

一方で投資信託の場合、個人が投資する金額が少額であっても、投資信託全体としては大きな金額で投資を行うことができるため、多くの銘柄・商品に投資を行うことができます。

先ほどの例で言うと、仮に株式の投資信託で100社に投資を行なっていた場合、仮に1社が倒産してしまったとしても、全体への影響は抑えることができます。

大まかに言うと、これが投資信託の仕組みです。

株式投資の補足

株式投資は単元株と呼ばれる、決められた数量が取引単位になっています。

単元株の価格は、数万円のものもありますが、多くの銘柄は数十万円になっていることが多く、100万円を超える銘柄もあります。

2020年6月4日の取引終了後時点での単元株の最高価格は、(株)ファーストリテイリングの861万円になっています。

また、証券会社によっては、単元株の1/10で取引ができる仕組みを提供しています。

少額で株式取引を始めたい場合は、そのようなサービスの利用も検討してみることをおすすめします。

投資信託や、株式投資の仕組みについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

お金を育てる 投資信託・初心者にもおすすめ!失敗の少ない資産運用
株価の分析 資産運用の基本:株式投資とは〜失敗を減らすおすすめの運用方法〜

では、具体的に投資信託のメリット・デメリットを見ていきます。

2. 投資信託のメリット

投資信託のメリットは、次の通りです。

投資信託のメリット

  1. 少額から投資が始められる
  2. 少額投資でも分散投資の効果で、リスクが抑えられる
  3. 資産運用の負担が少ない
  4. 個人投資では難しい国や商品への投資ができる

※ここでは投資信託の一般的なメリットを述べています。投資のやり方によっては、必ずしもこのメリットを享受できない可能性があります。

1つずつ説明します。

 

1)少額から始められる

投資信託は、概ね1万円から購入することができます。(100円からでも購入できるものもあります)

株式投資の場合、先ほどお伝えした通り銘柄によってはある程度まとまった資金が必要になります。

そのため、投資信託は比較的手軽に始めることができる商品だと言えます。

また「1万円なんて投資をする意味があるの?」と思う人もいるかもしれませんが、毎月1万円を投資するだけでも大きな意味があります。

次のグラフは、毎月1万円を投資したときの資産の増え方です。

金利0.01%は、銀行預金のみを行なった場合のイメージです。(未来は分かりませんが、2021年6月4日時点でのゆうちょ銀行の普通貯金の金利は、さらに低い0.001%です。)

投資信託の平均利回りは、3%〜5%と言われています。

仮に30年間、毎月1万円の投資を行うと大きな差が生じます。

  • 銀行預金のみの場合、360万円投資しても約1万円しか増えない
  • 平均利回りが3%の場合、資産額は588万円になる
  • 平均利回りが5%の場合、資産額は837万円になる
    ※複利で運用、手数料や税金は含めない場合のシミュレーション

現在の日本では、銀行預金でお金は増えません。

毎月1万円からでも、投資を初めて見ることが大切だと言えます。


2)分散投資でリスクが抑えられる

2つ目は、投資信託の仕組みでお伝えした通り、投資信託の場合は少額投資でも分散投資の効果を得ることができます。

少額投資でも、分散投資の効果が得られることは大きなメリットです。

ただし、投資信託は何を投資対象にするか?どのような運用方針か?によってリスクの大きさが変わってきます。

商品によってはリスクが高いものもありますので、商品特性を理解した上で投資を行うようにしましょう。


3)資産運用の負担が少ない

この点も投資信託の仕組みでお伝えした通りで、投資信託では実際の運用はファンドマネージャーが行います。

運用とは、株式の投資信託であれば株の売買、不動産の投資信託であるREITであれば、不動産の管理や売買のようなことです。

例えば、株式投資を行なっている人は、自分で株価をチェックしたり、保有している・または売買を考えている企業の業績などを確認し、売買のタイミングを考え、実際に自分で株の売買を行う必要があります。

投資信託の場合、それらのことはファンドマネージャーがやってくれます。

そのため、資産運用の負担が少ないと言えます。

ただし、投資信託を頻繁に売買してしまうと、このメリットを受けられなくなるため、注意が必要です。


4)個人では難しい投資が可能

一般的に、次のような投資を行うことは個人では難しいケースが多いと思います。

  • 不動産投資(1ルームやアパートなどはまだ考えられるとしても、商業用施設やオフィスビルの管理・売買は個人ではほとんど不可能)
  • 海外の不動産投資
  • 海外、特に新興国などへの株式投資

投資信託は大きな金額を扱うことと、それぞれの分野に精通した企業などが運用を行うため、これらの投資を行うことができます。

そのため、私たち個人は海外の不動産や新興国の個別企業のことを知らなくても、投資信託を通して、これらを対象とした投資を行うことができます。

このように、様々なメリットがある投資信託ですが、当然デメリットもあります。

3. 投資信託のデメリット

メリットとデメリット

投資信託のデメリットは大きく2つです。

投資信託のデメリット

  1. 手数料が掛かる
  2. 元本は保証されない

1)手数料が掛かる

投資信託はファンドマネージャーが資産運用を行ってくれます。

そのため、投資信託では投資信託を保有している間、ずっと手数料が発生します。

運用委託費のように考えるのが最も理解しやすいかもしれません。

自分で株式投資を行う場合、発生する費用は売買手数料のみです。

株式を保有している期間に手数料は発生しません。

手数料
株式投資 投資信託
購入時 売買手数料 買付手数料(ノーロードと呼ばれる手数料なしの投資信託もあります)
保有期間 なし 信託報酬(0.2%〜4.0%ほど)
売却時 売買手数料 信託財産留保額(発生しない投資信託もあります)

投資信託を選ぶときに重要なポイントの1つは、いかに信託報酬を抑えるかです。

信託報酬は保有期間中、ずっと発生し続けるコストです。

いくら利回りが高くても、信託報酬が高いと資産は思うように増えません。

信託報酬を中心に、3つのコストは必ず確認するようにしましょう。

また、信託報酬を抑えるにはETF(上場投資信託)を使うのが有効です。

ETFとは?株と投資信託との違いと、メリット・デメリットを解説

2)元本保証はない

 

投資信託はリスクが抑えられるとはいえ、あくまで投資です。

投資である以上、元本は保証されないため、利回りがマイナスになることもあります。

また、その投資信託が多くの人にとって魅力がなくなると、投資信託の基準価格が大きく下がり損失が大きくなる場合もあります。

一時的な人気などに左右されずに、投資信託を選ぶことが重要です。

まとめ

この記事では投資信託のメリットとデメリットをお伝えしてきました。

投資にはリスクが付き物のため、投資信託といえど必ず利益があげられるわけではありません。

しかし、金融商品の中では比較的手軽にリスクを抑えて始められる商品だと言えます。

ただ、2021年6月4日現在、日本で売られている投資信託の数は5,800本を超えます。

「投資信託を始めたいけど自分に合った商品が分からない」「投資信託で運用しているけど、この商品が本当に良いのか不安」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか?

相談料は無料ですので、実際に投資信託を購入するかどうかはアドバイスを聞いた上で判断しても良いと思います。

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※この記事は、一般的な投資信託の特性を説明することを目的としています。
※投資信託の活用を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

NISAは投資実行者・金融知識のある人ほど活用している制度

NISAは、実際に投資を行なっている人や、金融知識がある人ほど活用している制度です。

なぜでしょうか?

それは、NISAを活用すると投資で得られた利益に対して、税金が発生しないからです。

通常、投資で得られた利益には約20%の税金がかかります。

その投資をNISAの口座で行うだけで、支払わなくてよくなります。

同じ投資をするのであれば、この制度を使わない手はありません。

この記事では、一般のNISA活用度・認知度と、投資実行者や金融知識がある人との違いを見ていきます。

1. 投資実施者のNISA活用度

投資を実施している人とそうでない人で、NISAを活用している割合、認知している割合がどの程度違うのかを見てみます。

投資の実行状況
NISA口座を開設
NISAを認知 NISAを知らない
投資を行なっていない
(預貯金のみ)
1.7% 43.1% 54.9%
投資を行なっている
(有価証券を保有している)
44.7% 42.2% 12.6%

※日本証券業協会「平成30年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)」を元に、Route100編集部作成

このように、投資実行者と投資を行なっていない人では、NISAの活用・認知状況が大きく異なります。

  • 有価証券を保有している人は、5割近くの人がNISA口座を開設している
  • 投資を行なっていない人は、5割以上の人がNISAの制度自体を知らない

NISAを知っていて、活用していない人の割合はほとんど変わりませんが、実際に活用している人は圧倒的に投資実行者が多いことが分かります。

このことから、NISAを知っているかどうかに関わらず、投資を実行すること自体のハードルが高いと言えるかもしれません。

ただ、現在の日本は投資・資産運用を行うことの重要性が高まっています。

それは、長寿化によって定年後の期間が長くなっていることにより、老後資金が必要になっていることと、銀行預金でお金を増やすことができなくなっていることが大きな要因になっています。

必要な老後資金と、自分で準備することの必要性はこちらの記事をご覧ください。

必要な老後資金はいくら?人生設計で考える自分の人生100年!

それでは、次に企業型DCとiDeCoの加入者数の割合を見ていきます。

2. 金融教育とNISA認知度の関係

次に、投資を行なっているかどうかに関わらず、金融教育を受けた経験とNISA認知度の関係を見てみます。

金融教育
NISAを認知 NISAを知らない
受けたことがある 74.7% 25.3%
受けたと思うが、あまり覚えていない 60.8% 39.2%
受けていない 50.0% 50.0%

※日本証券業協会「平成30年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)」を元に、Route100編集部作成

同様に、明確に金融教育を受けたことがあると答えた人ほど、NISAのことを認知している割合が高くなります。

残念ながら、これらの金融教育を受けたと答えた人が、どれほどNISAを活用しているかは分かりません。

しかし、金融リテラシーが高いほど、年収と保有資産額が高くなり、また投資を実行している割合も多くなります。

お金のリテラシーを身につける 金融リテラシーが高いほど、年収と保有資産額は多くなる傾向

そのため、金融教育を受けている人は、NISAを活用している割合も高くなるであろうと類推されます。

では、投資実行者や金融教育を受けている人は、なぜNISAを活用するのでしょうか?

3. なぜNISAを活用するのか?

NISAを活用するメリットは、冒頭でもお伝えした通り、投資で得られた利益に税金が掛からないためです。

投資で得られた利益に掛かる税金は、約20%です。

つまり、10万円の利益が得られた場合、約2万円を税金として納める必要があります。

この税金として納めるはずだった2万円を、さらに投資に回すとさらに資産を増やすことのできる可能性が高くになります。

NISA制度を活用するだけで節税することができる、これが投資実行者や金融知識のある人がNISAを活用する、または認知している理由です。

また、NISAには株式投資を行える一般NISAと、長期投資に向いたつみたてNISA、20歳未満の人が使うことのできるジュニアNISAがあります。

NISAに興味を持った方は、こちらの記事もお読みください。

投資初心者にNISAがおすすめな理由、種類と制度のポイントも解説

また、今さらNISAを始めるのは遅いのでは?と思っている方もいるかもしれませんが、今からでも遅くはありません!

ぜひ、今からでも活用することを考えてみてください。

新NISA制度 今からでも始めるべき!2024年からの新NISA制度で何が変わる?

まとめ

この記事では、投資実行者や金融教育を受けている人ほど、NISAを活用している、または認知度が高いことを見てきました。

NISAは投資・資産運用を行う上で、非常に有用な制度です。

ただ、実際にNISAを始めるにあたって、ハードルを感じてなかなか始められない人もいると思います。

そういった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料ですし、無理に勧誘したり営業するようなことはありません。

実際にアドバイスを聞いた上で、投資・資産運用を始めるかはご自身で判断するのが良いと思います。

投資・資産運用の相談ができるアドバイザーは、こちらからお探しください。

※この記事は、一般的な投資・資産運用の制度を紹介することを目的としています。
※個別の制度の利用や、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

20代・30代の投資実行者は、企業型DCとiDeCoで私的年金の運用も

年金の運用に、企業型DCとiDeCoを活用していますか?

企業型DCとiDeCoは、どちらも確定拠出年金のことです。

日本には公的年金制度がありますが、それに加えて私的年金を運用することを国が推奨しています。

そして、投資を行なっている20代・30代の人は、私的年金を活用している人が多くなっています。

この記事では、なぜ私的年金の運用が必要か、年代別の活用状況がどうなっているかを見ていきます。

1. 私的年金が必要な理由

私的年金が必要だと言われると、年金に何か問題があるのかも?と思うかもしれません。

日本の年金制度は「賦課方式」と言って、現役世代が納めた保険料を、年金受給者に給付する仕組みになっています。

さらに、日本は少子高齢化が進んでいることは、多くの人が周知の事実です。

実際に、2020年時点で既に、現役世代1.9人で高齢者1人を支える状況になっています。(内閣府「高齢社会白書(2017年版)」より)

このことから、年金制度に不安を感じるのは自然なことかもしれません。

しかし、国も少子高齢化が進んでいくことは当然把握しています。

そして、少子高齢化社会を見越して、100年先まで年金制度が維持できるようシミュレーションと制度変更を行なっています。

年金制度について、詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください。

年金制度は破綻しない!年金の種類を理解して資産運用で備えを

また、一方で年金は社会保障制度の1つです。

そして、少し古いレポートですが、厚生労働省は社会保障について次のように述べています。

このように我が国の社会保障は、個人の責任や自助努力のみでは対応できないリスクに対して、相互に連帯して支え合うことにより安心した生活を保障したり、自助や共助では対応できない場合には必要な生活保障を行うものである。

厚生労働省「厚生労働白書(平成22年度版)」より抜粋、Route100編集部で一部強調

つまり、年金制度は老後の生活をすべて保障することを目的としていません。

あくまで、個々人が自助努力によって、自ら老後の生活ができるように準備をすることが前提にあります。

その上で足りない部分を保障するのが年金の役割です。

 

年金制度は、次の図のように3階建てでよく説明されます。

企業型DCとiDeCoは、3階の私的年金に該当する制度です。

公的年金の役割は、先ほどお伝えした通り自助努力で足りない場合の保障です。

そのことを考えると、3階の私的年金や、その他に老後資金を作っておく必要があることが分かります。

必要な老後資金はいくら?人生設計で考える自分の人生100年!

それでは、次に企業型DCとiDeCoの加入者数の割合を見ていきます。

2. 企業型DC・iDeCoの加入者数

実際に企業型DCとiDeCoの、年代別の加入者数と割合を見てみます。

年代
人口
(万人)
企業型DCの加入者
iDeCoの加入者
人数 割合 人数 割合
20代 1,233 130 10.5% 9 0.7%
30代 1,391 182 13.1% 34 2.4%
40代 1,817 226 12.4% 61 3.4%
50代 1,656 179 10.8% 52 3.1%
合計 6,097 725 11.9% 156 2.6%

※iDeCo公式サイト「確定拠出年金統計資料 (2020年3月末基準)」より

合計の加入者数は、企業型DCの方が多い状態になっています。

年代によって多少の違いはありますが、加入率は次のようになっています。

  • 企業型DCの加入率は、約12%
  • 個人型DCであるiDeCoの加入率は、約3%

また、20代では特にiDeCoの加入が進んでいないことが分かります。

最後に、投資を行なっている人の年金運用率を見ていきます。

3. 投資実行者の私的年金運用率

先ほどの加入率は、全体・年代別の人口に対する加入率でした。

ここでは、投資を実行している人の加入率を見てみます。
(株式、投資信託、債券のいずれかを保有している人をアンケート対象としたデータを元にしています。)

年代
企業型DCの加入者割合
iDeCoの加入者割合
20代〜30代 29.6% 22.6%
40代 24.1% 18.9%
50代 20.0% 16.6%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

このように、投資を行なっている人は、企業型DC・iDeCoへの加入率も非常に高いことが分かります。

特に20代・30代の加入率が高いことも特徴です。

企業型DC、iDeCoともに税制優遇のある制度ですので、投資と合わせてぜひ活用していきましょう。

また、企業型DCとiDeCoの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてどうぞ。

年金手帳を調べる 確定拠出年金とは?企業型DCと個人型のiDeCoの違い

まとめ

この記事では、私的年金の必要性と、企業型DCとiDeCoの加入状況を見てきました。

企業型DC・iDeCoともに、投資を行なっている人の方が私的年金制度の活用にも積極的であることが分かりました。

今回紹介した確定拠出年金を含め、NISAなどの制度も活用して資産運用を行なっていきましょう。

実際に「iDeCoを使って年金の運用を始めたい」「iDeCo以外の資産運用も含めて相談したい」「資産運用全般のアドバイスが欲しい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料ですので、実際にどのように投資を行うか、運用資産の見直しを行うかどうかは、アドバイスを聞いた上で判断してみるのが良いと思います。

資産運用の相談ができるアドバイザーは、こちらからお探しください。

※この記事は、一般的な確定拠出年金の制度を紹介することを目的としています。
※個別の制度の利用や、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

元本保証のある投資の種類とメリット・デメリット|資産運用には向かない?

投資を行う際に、元本割れ・値下がりすることを嫌がる人は多いです。

それを理由に投資を行わず、預金だけでお金を蓄えている人も多いと思います。

しかし、現在の日本は超低金利であるため、預金でお金を増やすことはほとんど不可能です。

この記事では、元本が保証されている金融商品の種類と、資産運用に向かない理由を見ていきます。

1. 元本保証の投資の種類とデメリット

元本が保証されている金融商品は、大きく2つです。

  • 銀行の預金
  • 公社債

この2つ以外の金融商品、具体的には投資信託・株式投資・不動産投資・外国為替・仮想通貨などは全て元本は保証されていません。

それでは、銀行預金と債券について詳しく見ていきます。

1)銀行の預金

まず、元本保証と聞いて、真っ先に思い浮かべるのが銀行預金だと思います。

たしかに、銀行預金の金額が下がることはありません。

元本が保証されていることは銀行預金の最大のメリットです。

一方で、銀行預金にはデメリット・注意点が2つあります。

銀行預金のデメリット・注意点

  1. 超低金利であるため、実施資産運用はできない(2020年6月2日時点の金利に基づいた見解)

  2. 銀行が破綻した場合、保護される預金額は1,000万円まで

① 超低金利

まず、日本では銀行預金は金利が低い状態が長らく続いています。

ゆうちょ銀行の金利の変化

例えば、ゆうちょ銀行の金利は次のようになっています。(2021年6月2日時点)

  • 通常貯金 : 0.001%
  • 定期貯金(1年以上) : 0.002%

この金利は、大手メガバンクの三菱UFJ銀行でも同じです。

金利0.001%とは、1,000万円を預金していた場合に、1年間で100円を受け取ることができるということです。

1,000万円を預金していて、わずか100円です。

定期預金の方が金利は高いですが、それでも増えるのは200円です。

また、定期貯金については、どちらの銀行でも1年も10年も変わらず0.002%です。

つまり、長期の定期預金を行う意味はありません。

一方で、日本のインフレ率は2013年から2019年までの7年間の平均が0.88%です。(IMF(国際通貨基金)「World Economic Outlook」より)

つまり、インフレ率を加味すると、預金しているお金の価値は実質下がっていることになります。

(インフレ率の考え方は、こちらの記事をご覧ください。)

計画して貯蓄を 平均の貯金額はいくら?人生100年時代の資産形成・投資術

もちろん、一定の貯金・預金を持っていることは必要ですが、少なくとも今の金利水準では資産運用には活用できないと考えるのが妥当です。


② 保護される預金額は1,000万円

また、仮に銀行が破綻した場合、保護される預金額は約1,000万円と定められています。

これは、預金保険制度で定められていることです。

そのため、仮に銀行預金で1,000万円以上を保有する場合は、複数の銀行に分割して保有するのがより安全だと言えます。

また、証券会社が破綻した場合、1,000万円どころか全資産がなくなるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実際には原則全額保護されます。

証券会社には、分別管理と言って、証券会社のお金と投資家のお金を分けて管理することが義務付けられています。

そのため、仮に証券会社が破綻したとしても、私たちの資産には影響がありません

投資をするかどうかは別にして、1,000万円以上の資産は証券会社の口座に置いておく方が安全だと言えます。


2)公社債

日本銀行

公社債とは、国や地方などの公の機関、または個別の企業が発行する債券です。

公債には、国が発行する国債のほか、政府が発行する政府保証債と、都道府県や市町村が発行する地方債があります。

社債は、個別の企業が発行する債券です。

債券に共通しているのは、それぞれの発行者が元金と利子の支払いを保証していることです。

債券は、金利や満期日を記載して発行する必要があり、発行者はその満期日に元金と利子を支払う義務があります。

そのため、元本が保証されていると言えます。

公社債のデメリット・注意点

  1. 日本国債は利率が低いため、収益性は低い

  2. 発行者が破産した場合は、全額を受け取れない可能性がある

  3. 満期まで保有せずに売却する場合は、元本割れになる可能性がある

① 日本国債は金利が低い

2021年6月2日時点で発行されている日本国債の利率は0.05%です。(「個人向け国債・第122回債(5年固定金利)」より)

通常貯金の0.001%に比べると金利は高いですが、同様に1,000万円の投資によって1年間に得られる金額は5,000円です。

そのため、国債の収益性は低いと言えます。

一方で、社債の中には利率が1%以上、中には2%を超えるものもあります。

社債も含めて投資を検討してみるのが良いと考えられます。


② 発行者が破産するリスク

債券を購入した人は債権者になるため、発行者が破綻した場合でも返金してもらう権利があります。

ただし、破産している状態ですので、全額を受け取れない可能性があります。

実際に受け取ることができる金額は、債券整理の中で決まっていくことになります。

また、破産するリスクは発行者によって異なります。

国債の発行者は国であるため、国がデフォルト(債務不履行)にならない限り、元本と利子は保証されるため、可能性がゼロではないとはいえ安全性は高いと言えます。

一方で、企業の場合は破産するリスクはあるので、業績や財務の健全性などを確認した上で判断する必要があります。


③ 満期前に売却すると元本割れの可能性

公社債は、満期になる前に売却することができます。

ただし、その場合は、市場価格で売買することになります。

例えば、100円で購入したので100円で売りたいと思っていても、95円で買いたいという人しかいなかった場合、そのまま保有するか95円で売却することになります。

このように、満期前に売却する場合は元本は保証されないため、注意が必要です。

日本銀行 債券投資は堅実な投資の手段!国債などの種類と金利の違い

2. 資産運用には元本保証以外の商品も

資産運用を行う場合は、元本保証がない商品も含めて考える必要があります。

投資をギャンブルのように思っている人もいるかもしれませんが、投資と投機は異なるものです。

元本保証のない投資信託や株式投資も、長期分散投資を行うことでリスクを下げて運用することができます。

ただし、間違ったやり方で投資を行った場合に、投機になってしまうことも事実です。

投資の基本を抑えた上で、資産運用を行うようにしましょう。

投資の基本!投機とは違う、失敗しないための資産形成術

また、代表的な投資の種類には、投資信託と株式投資があります。

これらの投資を、預金・債券と比べると次のような特徴があります。

元本保証 投資の種類 リスク 目安の利回り 手間の少なさ
あり 預金 低い ×(0.001%)
債券(日本国債) 低い ×(0.05%)
なし 投資信託 中程度 ◯(3〜6%)
株式投資 中程度〜高い ◯(4〜6%)

※預金金利は「ゆうちょ銀行の通常貯金(2021年6月2日時点)
※日本国債の金利は「個人向け国債・第122回債(5年固定金利)

※投資信託と株式投資は一般的な利回り

投資信託や株式投資は、元本保証はありませんが、やり方次第でリスクを抑えながら一定の利回りを得ることができます。

ここでは代表的な商品を比較しましたが、投資には他にも種類があるため、より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

投資信託中心の金融商品 投資の種類8つ!初心者の資産形成におすすめする理由も解説

まとめ

この記事では、元本が保証されている預金と債券について見てきました。

預金と債券には、どちらも元本保証というメリットがある一方で、現状の金利を踏まえると資産運用には向いていない金融商品です。

実際に、資産運用を行うのであれば、他の手段も含めて考える必要があります。

実際に「資産運用を始めたい」「投資のやり方を相談したい」「なるべくリスクを抑えて投資を行いたい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料ですので、実際にどのように投資を行うか、運用資産の見直しを行うかどうかは、アドバイスを聞いた上で判断してみるのが良いと思います。

資産運用の相談ができるアドバイザーは、こちらからお探しください。

※この記事は、一般的な商品特性を紹介することを目的としています。
※個別商品への投資を含め、投資信託や株式投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

公務員・会社員の株式投資は副業ではない|注意点とおすすめの投資方法

公務員・会社員の方で、株式投資が副業になると思っている方はいませんか?

結論を言うと、公務員にとっても会社員にとっても株式投資は副業にならないため、どちらの場合も問題なく株式投資を行うことができます。

また、これは株式投資に限らず投資全般に言えることです。

ただし、当然のことですが業務に支障がある場合には、処分を受ける可能性があります。

この記事では、株式投資が副業にならない理由と、投資を行うメリット・注意点を見ていきます。

1. 株式投資は副業ではない

まず、公務員は国家公務員法、または地方公務員法で副業を行うことが原則禁止されています。

また、会社員の場合は、会社との契約によって異なり、就業規則によっては禁止されている場合があります。

ただ、いずれの場合でも株式投資を行うことは副業にはなりません。

そのため、実施するにあたって、事前に所属機関や会社の許可を得る必要もありません。

その理由は、株式投資に限らず投資は業務ではなく資産運用であり、資産を預金・株式・投資信託・債券・不動産など、どのような形で保有するかは個人の自由だからです。

ただし、自由だからといって無制限に取引を行なって良いわけではありません。

2. 投資を行う際の注意点3つ

取引を行う上で注意すべき点は3つです。

  1. 勤務時間中に取引を行わない
  2. 業務に支障をきたさない
  3. インサイダー取引に注意

1つずつ説明します。


1)勤務時間中に取引を行わない

当然のことですが、勤務時間中は取引を行わないようにする必要があります。

先ほどもお伝えした通り、資産運用が規制されないのはプライベートなことだからです。

つまり、勤務時間中に取引を行うことは、遊んだり寝ていることと同じです。

勤務時間外に何をするかは個人の自由ですが、勤務時間中は業務に勤める必要があります。

また、実際の取引だけでなく、投資に関する情報収集を行うこともNGですので、仕事と投資は切り分けるようにしましょう。

一方で、日本の株式市場が開いているのは、平日の9:00から11:30までと12:30から15:00までです。

このように聞くと、取引が行えないと思うかもしれませんが、そのようなことはありません。

いわゆるデイトレードのように頻繁に売買を行う場合は、日中の取引が必要ですが、そもそもそういった取引はプロの投資家のやり方であり、一般投資家である公務員や会社員には向いていません。

取引時間外にも、例えば「企業Aの株価が1,000円になったら購入する、1,200円になったら売却する」などの指示を行うことはできるため、業務時間外に取引指示を行うようにしましょう。

PCでグラフを作る


2)業務に支障をきたさない

少し似ていますが、2つ目は業務に支障をきたさないようにすることです。

業務時間中に取引を行わないことはもちろん、例えば深夜まで株の情報収集や取引注文を行なって翌日の業務に影響してしまうことも良くありません。

こちらは、明確に就業規則に抵触しているわけではないかもしれませんが、長期的に考えると人事評価のマイナスなどに繋がり、本業の年収アップや昇進に影響する可能性があります。

そのため、本業をしっかり行いながら、無理なく投資を行う考えが必要になります。


3)インサイダー取引に注意

3つ目はインサイダー取引に関してです。

まず、資産運用は業務ではないと言いましたが、本業が金融業または類似する事業である場合、就業規則などで取引が禁止されている場合があります。

そのため、会社員で金融業などに所属している人は、必ず就業規則を確認するようにしましょう。

次に、これは会社員・公務員に限らず、株式投資を行う場合に必ず守らなければならないことですが、インサイダー取引を行ってはいけません。

インサイダー取引とは、株価に影響を与える情報を事前に知って取引を行うことです。

例えば、国や自社がある企業へ大きな発注を行うことになった、などといった情報をあなたが事前に知ったとします。

その状態で該当企業の株を購入した場合、金融商品取引法において違法と判断され、逮捕される可能性があります。

そもそも、インサイダー取引の疑いが持たれることがないよう、業務や内部の知人と関わりのある企業の株は売買しないようにすることが賢明です。

3. 投資を行うメリット

そもそも、なぜ投資を行うか必要があるのでしょうか?

現在の日本は預金の金利が非常に低くなっているため、銀行にお金を預けていてもほとんどお金が増えません。

例えば、ゆうちょ銀行の通常貯金の年利は0.001%です(2021年6月2日時点)

1,000万円を預金していても、年間に得られる利益はわずか100円です。

一方で、投資信託や株式投資で得られる平均の年利は3〜6%だと言われています。

仮に年利が3%だとした場合、1,000万円の投資で得られる利益は30万円です。

さらに、この30万円を再度投資に回して複利で運用した場合、20年後・30年後には非常に大きな差になります。

この複利の効果は非常に大きく、仮に毎月1万円だけ投資をしていたとしても、長期投資を行うことで、次のような差が生じます。

※毎年、金利3%・5%だった場合のシミュレーションです。
※実際には毎年の金利が上下するため、この通りにはなりません。
※複利で運用した場合で、分配金や手数料・税金は含みません。

ただし、単純に年利が良い商品に投資を行うことは危険です。

基本的に、リスクとリターンは比例関係にあるため、リターンが良い=リスクも高いと考えるべきです。

投資は自分が希望するリターンと、許容できるリスクのバランスを取って行っていく必要があります。

投資の基本はこちらの記事をご覧ください。

投資の基本!投機とは違う、失敗しないための資産形成術

4. 会社員・公務員におすすめの投資方法

ここまでのことを踏まえると、会社員・公務員が投資を行う上で気にするべきポイントは次のようになります。

  1. 手間が掛からない
  2. ある程度の利回りが期待できる
  3. リスクが抑えられる

これらの観点をベースに、代表的な金融商品について、資産運用観点で初心者へおすすめ商品を評価すると次のようになります。

投資の種類 ①手間の少なさ ②目安の利回り ③リスク 資産運用観点での
初心者へのおすすめ
預金 ×(0.001%) ×
債券(日本国債) ×(0.05%) ×
投資信託 ◯(3〜6%)
株式投資 ◯(4〜6%) ×〜△

※預金金利は「ゆうちょ銀行の通常貯金(2021年6月2日時点)
※日本国債の金利は「個人向け国債・第122回債(5年固定金利)

預金と債券は基本的に元本が保証されるため、リスクは低いですが、利回りが低いため資産を増やす観点ではあまりおすすめできません。

あまり手間を掛けずに、資産運用することに向いているのは投資信託だと言えます。

ただし、投資信託は商品数が多く、商品によってリスクが大きく変化するため、商品選択は慎重に行う必要があります。

また、株式投資は、個別銘柄の選定や売買にある程度の時間と手間が必要となりますが、大きなリターンが得られる可能性もあるため、情報収集などの時間が取れる方はチャレンジしてみても良いと思います。

ここでは代表的な商品を比較しましたが、投資には他にも種類があるため、より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

投資信託中心の金融商品 投資の種類8つ!初心者の資産形成におすすめする理由も解説

まとめ

この記事では、まず会社員・公務員にとって株式投資を含む、投資全般は副業ではないことを確認しました。

その上で、投資を行う上での注意点とおすすめの投資の種類を見てきました。

ただし、投資には資産運用のメリットがある一方で、リスクと運用の手間が伴います。

ここでは、初心者には投資信託がおすすめとお伝えしましたが、日本で販売している投資信託の数は5,800本を超え、その特性とリスクは商品によって異なります。(2021年6月2日時点)

そのため、実際に「資産運用を始めたい」「自分に合った投資信託を知りたい」「株式投資も含めて投資の相談がしたい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料ですので、実際にどのように投資を行うか、運用資産の見直しを行うかどうかは、アドバイスを聞いた上で判断してみるのが良いと思います。

資産運用の相談ができるアドバイザーは、こちらからお探しください。

※この記事は、一般的な商品特性を紹介することを目的としています。
※個別商品への投資を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

資産運用に関するフィンテックの種類|PFM・ロボアドバイザーとは

フィンテックとは金融を意味するファイナンス(Finance)と、ITテクノロジー(IT Technology)を掛け合わせた言葉です。

金融工学やIT技術の進化、そして制度の適応・変更を受けて、フィンテックには様々な分野に広がりを見せています。

この記事では、その中でも投資や資産運用に関わるフィンテックである、PFM(個人資産管理)とロボアドバイザーについて見ていきます。

1. フィンテックとは

フィンテックは、ITを活用した金融サービスの総称です。

近年は、ITを利用したサービスが広く普及しているため、どこまでをフィンテックに含めるかという明確な定義はありません。

日常的にはフィンテックかどうかを意識することもないため、無意識に利用しているケースも多いと思います。

具体的には、以前からあるサービスとしてはインターネット・バンキングがあります。

また、近年ではスマホ決済、仮想通貨、クラウドファンディングを使用している人もいると思います。

そうした環境の中、資産運用に活用することで利便性が高まるサービスに、PFMとロボアドバイザーがあります。

2. PFM(Personal Financial Management)とは

PFMはPersonal Financial Managementの略で、個人資産管理の略称です。

自分が持っている資産を、一括で管理することができるサービスです。

これまでは、銀行預金や証券会社に保有している様々な資産、電子マネーなどの情報がバラバラになっている状態でした。

そのため、保有資産の管理ができていない人や、定期的に資産の棚卸しを行って自分で管理している人も多かったのではないでしょうか。

このような、資産管理の問題を解決してくれるサービスがPFMです。

具体的に、PFMで管理できるサービスには次のようなものがあります。
(サービスによって、連携可能な金融機関やサービスは異なります)

  • 保有資産
    • 銀行、信用金庫、信用組合、JAなど
    • 証券会社、投資信託など
    • 暗号資産、FXなど
    • 年金
    • 保険
  • 支出・利用履歴など
    • クレジットカード
    • 電子マネー、プリペイドカードなど
    • 通販、スーパーなど
  • その他
    • 借り入れ、住宅ローンなど
    • 不動産(主に手動管理)
    • 現金(主に手動管理)

つまり、PFMを使うことによって、収入・支出・保有資産をまとめて管理することができます。

実際に、個人投資家のPFM利用状況は次の通りです。

PFMの利用状況 全年代 20〜30代
既に利用している 2% 7%
利用してみたい 17% 28%
利用したくない 39% 29%
分からない 42% 36%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

20代・30代では利用している人、または利用動向のある人が多くなりますが、全体としてはまだ認知率が低いことが分かります。

無料で使い始めることができるPFMサービスもあるため、特に管理口座の多い人は実際に利用してみると良いかもしれません。

3. ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーと聞くと、自動で資産運用を行ってくれるサービスを思い浮かべる人が多いかもしれません。

実際の、個人投資家のロボアドバイザー利用状況は次のようになっています。

ロボアドバイザーの利用状況 全年代 20〜30代
既に利用している 4% 12%
利用してみたい 22% 32%
利用したくない 42% 32%
分からない 32% 24%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

PFMに比べると、やや利用意向は高くなりますが、やはりまだ認知度が低いと言えます。

また、この質問ではロボアドバイザーについて、次のように問い掛けているため、広義のロボアドバイザーの利用はもう少し多いかもしれません。

スマホやパソコン上で複数の簡単な質問に答えることによって、ユーザーにとって最適な資産構成(ポートフォリ オ)を提示し、投資信託などの金融資産の購入や購入後の自動配分調整(リバランス)を行うサービス。

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」より抜粋

ロボアドバイザーには、「アドバイス型」と「投資一任型」があり、先ほどのアンケートは投資一任型について聞いています。

投資一任型は、自動で資産運用を行ってくれるサービスであり、まったく異なる金融商品ですが、やや投資信託に似た性質があります。

 

一方のアドバイス型は、多くの金融サービスが提供しています。

アドバイス型は、一定の質問に答えることで、おすすめの投資信託を提案してくれるサービスです。

投資一任型は自動で資産運用を行なってくれるサービスですが、アドバイス型は金融商品の選択や売買、運用見直しなどは自分で行う必要があります。

そのため、投資信託選びの補助などに活用することができます。

ロボアドバイザーの詳細はこちらの記事をどうぞ。

ロボアドバイザー ロボアドバイザーは少額投資におすすめ、他の投資方法との違いは?

まとめ

この記事では、フィンテックの1つである、PFMとロボアドバイザーについて紹介してきました。

フィンテックをうまく活用することで、より利便性高く資産運用を行うことができる可能性があります。

ただし、特にロボアドバイザーは金融商品ですので、一概に利用すれば良いとは限りません。

他の金融商品とも比較して、実際に投資を行う必要があります。

実際に「ロボアドバイザーを使った方が良いか相談したい」「自分に合った金融商品が何か教えて欲しい」「資産運用の相談がしたい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料ですので、実際にNISA口座を利用した投資を行うかどうか、運用資産の見直しを行うかどうかは、アドバイスを聞いた上で判断してみるのが良いと思います。

アドバイザー検索はこちらからどうぞ。

※この記事は、一般的なフィンテックを紹介することを目的としています。
※フィンテックの活用を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

投資家のNISA口座は証券会社に集中|銀行との違いは?

NISA口座は1人・1口座のみ作成することができます。

そのため、どこに口座を開設するかは運用にも関わってきます。

そこで参考になるのが、個人投資家が証券会社に口座を開設しているケースが多いというアンケート結果です。

この記事では、個人投資家のNISA口座開設先と、証券会社と銀行の違いを見ていきます。

1. 個人投資家のNISA開設状況

まずは、個人投資家の一般NISA・つみたてNISAの口座を開設している人の割合を見ていきます。

※アンケートの見方に対する注意点

アンケートの対象者・アンケート方法は次のようになっています。

  • アンケートの対象者である個人投資家の定義は、株式・投資信託・公社債のいずれかを保有している人
  • アンケートはインターネットによる調査

そのため、すべての年代においてインターネットへの知識が比較的豊かであり、その結果アンケート結果に偏りがある可能性があります。

具体的には、銀行や対面証券よりもネット証券の口座が多くなる傾向などが考えられます。

まず、日本全体で開設されているNISAの口座数は2020年12月末時点で、約1,500万口座です。(金融庁「NISA口座の利用状況調査(2020年12月末時点・速報値)」より。)

20歳以上の人口は約1億500万人ですので、口座開設率は約14%です。(人口は総務省統計局「人口推計・2020年12月報」より)

一方で、個人投資家のNISA口座開設状況は次のようになっています。

NISA口座の開設状況 口座の種類 割合
口座を開設している NISA 57.5%
つみたてNISA 15.3%
小計 72.8%
口座を開設する予定 NISA 8.2%
つみたてNISA 14.3%
小計 22.5%
合計 95.3%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

全体のNISA口座開設率14%に対し、個人投資家の開設率は約73%と非常に高いと言えます。

個人投資家がNISA口座にメリットを感じていることが、明確に数字に現れています。

NISAは、投資で得られた利益が非課税になる制度です。

通常は、売買益や分配金に対して約20%の税金が課せられるため、投資を行う人の多くが活用するべき制度だと言えます。

NISAについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

投資初心者にNISAがおすすめな理由、種類と制度のポイントも解説

次に、口座開設数の多い個人投資家が、どこに口座を開設しているかを見てみます。

2. NISA口座の開設先

個人投資家のNISA口座開設先は、次のようになっています。

NISA口座の開設先 開設済み 開設予定 合計
証券会社 70.3% 6.4% 76.7%
銀行・信用金庫・信用組合など 16.7% 1.6% 18.3%
郵便局 1.3% 0.2% 1.5%
決めていない 3.7% 3.7%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

4人に3人以上が、証券会社に口座を開設している、または開設する予定と答えています。

また、証券会社以外でも銀行などが多くを占めており、郵便局での開設は極一部です。

この結果は年代によって多少の違いは見られますが、全年代を通してほとんど同じ傾向となっています。

では、口座開設数の多い証券会社と銀行にはどのような違いがあるでしょうか。

3. 証券会社と銀行のNISA口座の違い

証券会社と銀行のNISA口座の大きな違いは、投資可能な商品の種類と数です。

例えば、証券会社の口座では株式投資を行うことができますが、銀行の口座では株式投資は行えません。

それぞれの口座で取り扱うことのできる商品は、大きく次のとおりです。

金融商品 銀行・郵便局 証券会社
投資信託
上場株式 ×
ETF:上場投資信託 ×
REIT:不動産の投資信託 ×

また、取り扱っている投資信託の商品数も、以下のような違いがあります。

  • 証券会社:数百本〜数千本(ネット証券口座数最大のSBI証券:2,649本)
  • 対面証券:数十本〜数百本(対面証券口座数2位の大和証券:539本)
  • 銀行:数十本〜数百本(銀行業の時価総額最大の三菱UFJ銀行:498本)

いずれの業種においても、地方銀行など規模が小さくなるほど、取り扱っている投資信託の商品数は減少にあります。

取り扱っている商品が多くなることで、自分に合った商品を選択することができる可能性が高くなります。

選択肢が多くて選べないという方もいるかもしれませんが、最近はアドバイス型のロボアドバイザーのサービスを無料提供している証券会社も増えてきています。

ロボアドバイザー ロボアドバイザーは少額投資におすすめ、他の投資方法との違いは?

そのため、投資信託の取り扱い数も含め、株式投資やETF・REITを使って資産運用を行いたい人は、証券会社への口座開設を検討することをおすすめします。

また、既に銀行にNISA口座を開いている方も、年に1度金融機関を変更することができるため、必要に応じて変更を考えてみてください。

また、ETFは投資信託の1つですが、一般的な投資信託よりも信託報酬の手数料が低い傾向にあります。

ETFについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

ETFとは?株と投資信託との違いと、メリット・デメリットを解説

まとめ

この記事では、個人投資家のNISA口座開設率が高いこと、証券口座の利用数が多いことを見てきました。

ただ、実際には多くの金融機関がり、商品にも多くの種類があります。

そのため、以下のような方も多いと思います。

  • どの証券会社にNISA口座を作るべきか?
  • NISA口座を開設しているが、どの金融商品で運用するべきか分からない
  • 運用している金融商品を見直したい

そういった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

相談料は無料ですので、実際にNISA口座を利用した投資を行うかどうか、運用資産の見直しを行うかどうかは、アドバイスを聞いた上で判断してみるのが良いと思います。

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※この記事は、一般的なNISAの利用状況を説明することを目的としています。
※NISAの活用を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

新NISAは複雑?制度変更でNISAの活用をやめるのがもったいない理由

NISAは、2014年にスタートした制度です。

当初は2023年12月末までの制度でしたが、2024年から新NISAへ制度が移行し、2028年12月末まで延長することが決まっています。

新NISAは、現行の制度よりやや複雑になっています。

そのことが原因となって、新NISAを継続利用しないと考えている人もいるようです。

この記事では、新NISAの概要と新NISAのデメリットを見ていきます。

1. 新NISAの概要

NISAは、投資で得られた利益に対する税金が免除される制度です。

NISAには、一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの3つの制度があり、それぞれ次のように制度の変更が行われます。

  • 一般NISAは、2014年に制度がスタート
      → 2024年に制度変更が行われ、2028年12月末まで延長
  • ジュニアNISAは、2016年に制度がスタート
      → 利用者が少ないことから、2023年12月末をもって制度終了
  • つみたてNISAは、2018年に制度がスタート
      → 制度変更はなく、期限のみが2042年12月末まで延長

この記事では、2024年に制度の変更が行われる一般NISAについて、制度の変更内容と現在NISAを利用している人の利用動向を見ていきます。

また、NISAのメリットや制度の詳細を知りたい方は、こちらの記事を合わせてお読みください。

投資初心者にNISAがおすすめな理由、種類と制度のポイントも解説

現行のNISAと、新NISAの違いを図式化すると次のイメージになります。

金融庁「NISA特設ウェブサイト」を元に、Route100編集部作成

主な変更点は、次のとおりです。

  • 現行のNISAは120万円の枠が設けられており、一律の枠として扱うことが可能
  • 新NISAでは、1階と2階と表現される2つの枠に分割される

新NISAでは、まずつみたてNISAと同じ考え方の、1階の20万円の枠への投資が必要です。

1階への投資を行った上で、2階である現行NISAと同じ考え方の枠に投資を行うことができます。

ただし、1階である20万円の枠には次の制度もあります。

  • 20万円の枠をすべて使い切らなくても、2階部分への投資を行うことができる
  • 既にNISA口座で運用を行っている人、または投資経験がある場合は、1階への投資を行わずに、2階部分のみへの投資を行うことができる(実際の判断は証券会社ごとに行われます)

新NISAについては、より詳しくこちらの記事で解説しています。

新NISA制度 今からでも始めるべき!2024年からの新NISA制度で何が変わる?

このような制度変更を受けて、NISAを利用している人が新NISAを継続するかどうかを見て見ます。

2. 新NISAの利用意向とデメリットと感じている点

新NISAになっても、利用を続けようと考えている人は全体の82.4%です。

多くの人は継続利用しようと考えていますが、2割弱の人は利用をやめようと考えています。

その理由が、新NISAにおけるデメリットだと考えられます。

No 新NISAを利用しない理由 割合
1 2階建ての制度が複雑だから 41%
2 1階部分の積立投資を使いたくないから 30%
3 つみたてNISAに移行するため 6%
4 その他 23%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

制度が複雑になること自体をデメリットに感じている人と、つみたてNISAにデメリットを感じている人が多いと言えます。

1)新NISAは制度が複雑

まず、制度が複雑になること自体を嫌って、NISAの利用をやめることについてですが、この理由でやめるのはもったいないと言えます。

NISAは投資によって得られた利益に、税金が掛からない制度です。

せっかくの非課税投資枠ですので、有効に活用することをおすすめします。

2)1階の積立投資を行いたくない

もう1つの、積立投資を行いたくないについては、一定の理屈があると考えられます。

NISAは1人1口座しか作ることができません。

そのため、一般NISAで投資を行っている人は、元々つみたてNISAを選択しなかった人だと考えられます。(一般NISAが先に制度スタートしているため、単純に乗り換えをしなかった人もいると考えられます)

つみたてNISAは、より長期投資に向いた制度であるため、投資対象商品が一定の基準を満たした投資信託などに限定されています。

そのため、NISAの投資枠を使って、株式などに積極投資したいと考えている人にとっては積立投資の枠にお金を使いたくないことが考えられます。

ただし、制度の説明で触れた通り、これまでNISAでの運用や投資の経験がある人は、1階部分を使わずに2階部分だけに投資ができる可能性があります。

そのため、こちらの理由の方も、もう1度NISAの利用継続を再考してみてはいかがでしょうか。

新NISA制度 今からでも始めるべき!2024年からの新NISA制度で何が変わる?

まとめ

この記事では、新NISAの制度概要とデメリットを見てきました。

たしかに、制度がやや難しくなることと、1階の積立投資部分にデメリットを感じる人もいるかもしれません。

ただし、そのことでNISAの非課税投資枠を使わないことはもったいないと言えます。

「今からNISA口座で資産運用を始めたい」「NISAのメリットを詳しく知りたい」「NISAを使った資産運用のアドバイスが欲しい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか?

相談料は無料ですので、実際にNISA口座を利用した投資を行うかどうかは、アドバイスを聞いた上で判断するのが良いと思います。

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※この記事は、一般的なNISAの利用目的を解説することを目的としています。
※NISAの活用を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

NISAの利用は老後資金のため|20代・30代では教育・住宅資金目的も

NISAは、投資で得られた利益に税金が掛からなくなる制度です。

NISAには一般NISAとつみたてNISAがあり、2つを合わせると1,500万を超える口座が作られています。

NISA口座を利用して投資を行う目的は、年代によって考え方の違いがありますが、全年代を通して「老後の生活資金づくり」が中心になっています。

具体的に、年代によってどのような違いがあるかを見てみましょう。

1. NISAの利用目的

個人投資家へのアンケート調査から、全年代を通したNISAの利用目的は次のようになっています。

No NISAの利用目的 割合
1 老後の生活資金のため 53.0%
2 生活費の足し 22.5%
3 旅行やレジャー資金のため 16.7%
4 子供や孫に残す資金のため 8.9%
5 自身や家族の介護費用のため 8.4%
6 子供や孫の教育資金のため 8.2%
7 自動車や家電などの購入資金のため 5.9%
8 退職金を運用するため 5.6%
9 住宅購入の資金にするため 4.0%
10 自分の教育資金のため 3.4%
11 自分の結婚資金のため 1.8%
12 特に目的は考えていない 23.0%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

人生の3大支出は、住宅資金・教育資金・老後資金です。

これらは家庭によって当然大きく差がありますが、いずれも一般的に数千万円が必要だと言われています。

そして、この中で唯一ローンとして銀行などからお金を借りることができないのが、老後資金です。

日本には皆年金制度があるため、年金によって一定の生活は保障されています。

ですが、旅行に行ったり趣味を楽しむためには、ある程度自分で老後資金を作っておく必要があります。

そのため、多くの人が老後資金のために投資を行っています。

ただし、老後に必要な資金は人によって違ってきますので、いくら必要になるかを1度考えてみるのが良いでしょう。

必要な老後資金はいくら?人生設計で考える自分の人生100年!

また、生活費の足しにするために投資を行っている人も一定数いるようですが、投資には少なからずリスクが伴います。

一方で、リスクとリターンには相関関係があるため、極端にリスクを恐れてもうまく資産形成ができません。

自分が望むリターンと、許容できるリスクのバランスを取った投資を心掛ける必要があります。

投資の基本!投機とは違う、失敗しないための資産形成術

次に、年代別にNISA活用の目的を見ていきます。

2. 年代別のNISA利用目的

冒頭でもお伝えした通り、NISAで投資を行う目的は年代によって違いが見られます。

No NISAの利用目的 20-30代 50代 65〜69歳
1 老後の生活資金のため 45% 62% 53%
2 生活費の足し 26% 22% 23%
3 旅行やレジャー資金のため 17% 16% 19%
4 子供や孫に残す資金のため 10% 8% 9%
5 自身や家族の介護費用のため 8% 7% 10%
6 子供や孫の教育資金のため 21% 7% 2%
7 自動車や家電などの購入資金のため 9% 6% 3%
8 退職金を運用するため 6% 3% 8%
9 住宅購入の資金にするため 14% 2% 1%
10 自分の教育資金のため 11% 2% 1%
11 自分の結婚資金のため 8% 1% 0%
12 特に目的は考えていない 15% 21% 30%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

すべての年代で、老後の生活資金が高いことには変わりはありませんが、世代によって明らかに傾向が異なる目的があります。

1)20代・30代のNISA利用目的

まず、若い世代は近い将来必要になる資金を目的にNISAを活用していることが分かります。

具体的には、教育資金や住宅購入資金をはじめ、自己投資や結婚資金を目的に投資を行っています。

また、まだ定年までの期間が長いためか、老後の生活資金を目的にしている人は、他の年代に比べるとやや少ない傾向にあります。

2)50代のNISA利用目的

50代では、全体的に特定の用途を目的にした人の割合が減り、老後の生活資金を目的にしたNISA利用が多くなります。

50代になると、子供が独立する人も増えてくるため、教育資金が必要な人が減り、住宅購入や結婚も少なくなってくるため、20代・30代とは傾向が変わってくると考えられます。

また、50代に入ると定年への実感が意識されるようになるため、老後の生活資金を目的にした利用が増えてくると思われます。

3)60代後半のNISA利用目的

60代後半では、特定の目的のためのNISA利用は、より少なくなります。

特徴は、退職金の運用目的や、特に目的がなく運用している人が多いことです。

また、60代後半になっても老後の生活資金のために、投資を行っている人が半数以上いることも注目するべき点です。

年金も受け取り開始年齢を遅らせて、長期運用することで毎月の受給額を増やすことができます。

なるべく、長期間投資を継続することの必要性を感じている人が多いと考えられます。

年金制度は破綻しない!年金の種類を理解して資産運用で備えを

まとめ

この記事では、NISAの利用目的を年代別に見てきました。

年代によって違いはありますが、すべての年代で老後の生活資金を目的にNISAを利用している人が多いことが分かりました。

老後資金は計画的に作っていくものです。

「NISA口座で資産運用を始めたい」「いくら老後資金が必要か相談したい」「老後資金づくりに向いた商品を知りたい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか?

相談料は無料ですので、実際にNISA口座を利用した投資を行うかどうかは、アドバイスを聞いた上で判断するのが良いと思います。

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※この記事は、一般的なNISAの利用目的を説明することを目的としています。
※NISAの活用を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。


 

投資信託を購入するときは何を重視する?安定性・収益性が上位に

投資信託は、基本的に長期投資に向いた商品です。

そのため、最初の商品選択がとても重要になってきます。

一方で、日本で販売されている投資信託の数は5,800を超えます。

これだけの商品の中から、どういった観点で投資信託を選んだら良いでしょうか?

多くの人が重視しているポイントを見ながら、確認してみましょう。

1. 投資信託で重視するポイント

個人投資家へのアンケート調査から、投資信託を購入する際に重視するポイントは次のようになっています。

No 投資信託購入時に重視するポイント
※複数選択
割合
1 安定性やリスクの低さ 58%
2 成長性や収益性の高さ 48%
3 購入・販売手数料の安さ 34%
4 分配金の頻度や実績 30%
5 信託報酬の安さ 28%
6 商品のわかりやすさ 26%
7 純資産額の大きさ 16%
8 評価会社による評価 10%
9 環境貢献などの社会的責任への配慮 4%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

投資ですので、やはりリスクの低さや収益性を意識している人が多いことが分かります。

また、投資信託は資産運用を委託することになるため、信託報酬という手数料が発生します。

例えば、株式投資の場合、発生する手数料は株を売買するときに発生する手数料だけです。

株を保有している期間に手数料が発生することはありません。

そのため、株式投資をするときに気にするべきコストは、売買の頻度と売買金額によって変化する売買手数料です。

一方で、投資信託の場合は売買手数料に加えて、信託報酬の手数料を考える必要があります。

そして、特に長期投資を行う場合、保有中にずっと掛かり続ける信託報酬が低いことは、とても重要な要素です。

投資信託の仕組みや手数料については、こちらの記事で詳しく解説しています。

お金を育てる 投資信託・初心者にもおすすめ!失敗の少ない資産運用

また、手数料を低く抑えるには、上場投資信託であるETFを検討してみるのが良いと思います。

ETFは投資信託の1つで、名前の通り証券取引所に上場している投資信託です。

一般的に、通常の投資信託よりも手数料が低い特徴があります。

ETFのメリット・デメリットを知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

ETFとは?株と投資信託との違いと、メリット・デメリットを解説

また、重視点としてはそれほど大きくはありませんが、一部の人は「評価会社による評価」や「社会的責任への配慮」をあげています。

投資信託は数が多いこともあり、様々なサイトや雑誌などでもランキングが発表されています。

もちろん、こういった情報を参考にすることは有益ですが、ランキング上位だからといった理由だけで購入するのは危険です。

ランキングだけで判断してしまっては、思い掛けずリスクの高い商品を購入してしまう可能性があります。

投資は自己責任ですので、商品のことを理解した上で行うようにしましょう。

また、商品特性を考えていくと、何に投資をしているのかという点も重要になってきます。

投資の対象としては、株式や公社債・不動産といった商品はもちろん、同じ株式でも日本・アメリカ・発展途上国といったように、国や地域の違いもあります。

様々な金融商品と通貨 投資信託にはどんな種類がある?保有割合は株式が多くETFも増加中

「社会的責任への配慮」とは、例えばSDG’s債のように、SDG’sに関連する事業に投資先を限定するような商品もあります。

応援している企業の株を購入するように、自分の興味のある分野へ投資を行うことによって、資産運用を行いながら特定の業界や分野をサポートしていくことができると、なお良いと考えられます。

2. 年齢によって重視点は変化

また、先ほどの投資信託で重視するポイントは、年代によって考え方に差があります。

No 投資信託購入時に重視するポイント
※複数選択
20-30代 70代以上
1 安定性やリスクの低さ 53% 64% ▲11%
2 成長性や収益性の高さ 59% 43% 16%
3 購入・販売手数料の安さ 44% 25% 19%
4 分配金の頻度や実績 21% 39% ▲18%
5 信託報酬の安さ 43% 12% 31%
6 商品のわかりやすさ 25% 27% ▲2%
7 純資産額の大きさ 18% 13% 5%
8 評価会社による評価 11% 11%
9 環境貢献といった社会的責任への配慮 4% 4%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」を元に、Route100編集部作成

若い世代では、手数料を抑えながら積極的に投資を行なっていく考え方が読み取れます。

一方で、年代が上がると、なるべくリスクを抑えて資産運用を行い、定期的にお金を受け取る傾向にあります。

この傾向は、投資に対する考え方としても理に適っていると考えられます。

投資は若い世代ほど、積極的に行うことができます

その理由は、仮に損失が出てしまった場合でも、定年までの期間が長いため、老後に向けた資産形成のリカバリーが可能だからです。

仮に、定年間際や退職金でリスクの高い投資を行って、資産の多くを失ってしまった場合、取り戻すことは非常に困難です。

そのため、若いうちは積極投資を行って資産を増やし、年齢が上がってからは築き上げた資産をリスクを抑えながら運用し、徐々に受け取っていくという考え方は有効だと考えられます。

ポートフォリオを考える 投資の基本!投機とは違う、失敗しないための資産形成術

ただし、年齢に関係なく自分が受け入れることが可能なリスクの範囲内で投資を行うことは、投資を行う上での大原則とも言えます。

リスク許容度とリターンのバランスを取った投資を心掛けましょう。

まとめ

この記事では、投資信託を選ぶ際に重視するポイントと、年代による違いを見てきました。

年代による投資への考え方の違いがはっきりと現れている、面白いデータだと思います。

投資信託を選ぶ際の参考にして頂けたら幸いです。

また、そうは言っても投資信託は5,800を超える数の商品があります。

「具体的にどの投資信託が良いのか教えて欲しい」「自分に合った商品のアドバイスが欲しい」「投資信託以外の商品も含めて相談したい」といった方は、1度アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか?

相談料は無料ですので、実際に投資を行うかどうかはアドバイスを聞いた上で判断するのが良いと思います。

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※この記事は、一般的な投資信託の特性を説明することを目的としています。
※投資信託の活用を含め、投資の実行を推奨するものではありません。
※実際の投資にはリスクを伴い、思わぬ損害を被る場合もあります。個別商品のリスクや手数料については、ご自身でご確認ください。