コロナ・ショックにも動じない「長期投資」で堅実な資産運用を

2020年に始まった新型コロナウィルスの感染拡大は、2021年になってもまだ治まりを見せません。

毎日のように不安なニュースが流れ、特に感染拡大の初期には株価も大きく下落しました。

短期で株式の売買をしている方はもちろん、将来や老後資金のために積立投資を行なっている人の中にも、自分の資産がどうなってしまうのか不安を感じていた方も多かったのではないでしょうか。

日経平均は2012年頃から、比較的堅調に伸びてきていました。

そのため、2012年以降に投資を始めた方の中には、順調に増えてきていた資産評価額が見たこともないほど下落し、怖くなって株式や投資信託を売却した人もいると思います。

この記事では、過去のマーケットの動きを参考にしながら、長期投資家がどのように下落相場に向き合うべきかを考えてみたいと思います。

1. リーマン・ショックに比べると影響は限定的

特に新型コロナウィルスが拡がり始めた初期の頃は、リーマン・ショックを思い出した人も多かったのではないでしょうか。

リーマン・ショックは、その予兆としてサブプライム・ローンの問題を背景にNYダウ平均株価は前年のピークから2割ほど下落して、市場全体に不穏な気配が漂っていました。

その時点で、保有している金融資産は、利益が少なくなっているか人によっては損失を抱えている状態でした。

そのため「損失が出ている状態なので売りづらい」「今が底で、これから上がるかもしれない」といった思いから、なかなか売ることができない状況で、政府がなんとか救済策を取ってサブプライムの問題を解消してくれるだろうといった、憶測なども飛び交っていました。

そのような状況で起こったのが、大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズの破綻、いわゆるリーマン・ショックです。

当時、大手金融機関は潰れないと言われていたため、市場は大パニックになり、売りが売りを呼ぶ状況になっていました。

当時担当していたお客様からも「これからどうなるの?」「もう終わった」という不安の声が多くありました。

実際に、NYダウ平均株価は2007年の14,000ドル台から、6000ドル台まで半値以下に下がってしまいました。

 

では、今回のコロナ・ショックはどうでしょうか。

もちろん、今だから言えることではありますが、リーマンショックのときとは大きく状況が異なると言えます。

リーマン・ショックでは、リーマン・ブラザーズが経営破綻した2008年9月から大底を打った2009年3月まで、約半年間下落し続ける状態でした。

一方でコロナ・ショックは、2020年2月に下落が始まり、日経平均株価は24,000円近くから16,000円台まで一気に下落しましたが、その後2020年4月には落ち着きを取り戻し、2020年6月には株価はほぼ回復しました。

一時的なインパクトは非常に大きかったが、影響は短期的だったと言えます。

2. 長期投資の考え方

では、リーマン・ショックやコロナ・ショックのときに、投資家はどのように対処すれば良いでしょうか?

絶対にやってはいけないこと

まず、このような状況で最もやってはいけないことは、慌てて保有資産を売却したり、積立投資をやめてしまうことです。

積立投資のメリットは、高いときには少なく、安いときには多く購入することで、平均の買い付け価格を下げることができる点です。

 

また、相場を見て売買を行わないための投資手法の1つが、定期・定額で購入する積立投資です。

価格が下がったときに購入することが積立投資のメリットでもあるため、相場が下落したときに積立投資をやめることは得策ではありません。

そして、金融危機などが起こったときに、改めて資産運用を考え直すことが良いと思います。

仕事中や夜寝るときにもお金のことが気になってしまうようであれば、いつの間にか自身の許容リスクを超えるような投資をしていたのかもしれません。

相場が下落しても動揺せずに、心の平穏を保って資産運用ができる状態が望ましいと考えられます。

買い増しする場合に気をつけること

また、相場の下落をチャンスと捉えて、購入を考える方もいると思います。

その際に気をつけるべきポイントが3つあります。

  • 一度に全額を投資しない
  • 底値で買おうとしない
  • まだ下がると思って買う

まず、投資額を決めた上で何回かに分割して買い付けを行います。

そして、最も価格が下がった底値で買おうとすることは避けましょう。

底値は後から分かるものであって、相場の中にいるときにはどこが底かは分かりません。

まだ下がりそうだからと思って、1番低いところを狙っていると、結局買うチャンスを逃してしまうことになりかねません。

まだ下がるかもしれないと考えながらも、この価格で一部購入する。

さらにいくらまで下がったら再度購入するといったように、少しずつ買い増して行くやり方が、結果的に買い付け価格を下げられる方法です。

なるべく安値で買いたい気持ちは分かりますが、「最安値」を狙う必要はありません

また、下落していた株価が急に反発したときに、相場が底になったと早とちりして、慌てて買いに走ることも避けるようにしましょう。

この場合も「早く買わなければ」と焦る気持ちは分かりますが、分散して購入すると決めたらそのことを守ることが大切です。

また、ここで紹介してきた考え方は、長期投資によって1年以上先の投資成果を狙う場合の考え方であり、短期投資によって成果を得ようとする場合には戦略が異なります。

資産運用は個別の事情によって取るべき戦略も変わってきますので、個別に相談したい方は当社IFAにご相談ください。

まとめ

最後に、相場にはこのような格言があります。

「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」

コロナ・ショックで一時的に相場は下落しましたが、2021年2月には日経平均株価が30年振りに3万円を回復しました。

現在の日本の株式市場がどのフェーズにあるでしょうか?

相場を恐れず、逃げず、冷静に行動していきましょう。

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※本ページに記載されている内容は2021年7月12日時点のものです
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