投資信託の選び方(2)インデックス型とアクティブ型とは?

投資を始めようと思い、投資信託の購入を検討し始めて、本やインターネットで調べ始めたものの、分からない言葉が沢山あったり、商品が多すぎて選べなかった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

投資信託を選ぶ際には、見るべきポイントがいくつかあり、やはり知っておくべき知識があります。

なんとなくで買ってしまうと、思ってもみなかったようなリスクを抱えてしまうこともあります。

1度にすべてを理解することは難しいですが、少しずつ理解を進めていけば必ず分かるようになります。

この記事では、投資信託を知るためのシリーズ2回目として、インデックス型・アクティブ型について学んでいきます。

1. 投資信託を選ぶ際のポイント

投資信託を選ぶ際にチェックするべきポイントには、次のようなものがあります。

  1. 投資対象(投資対象の地域と金融商品)
  2. 投資方針(インデックス型とアクティブ型)
  3. 手数料(買付手数料、信託報酬、信託財産留保額、成功報酬)
  4. 為替ヘッジ(あり/なし)
  5. 決算頻度(毎月から年1回まで)
  6. 収益分配金(あり/なし)
  7. 運用実績(運用期間と純資産額)

まず初めに、投資信託が投資対象とする「地域」と「金融商品」について学んできました。

世界へ分散投資 投資信託の選び方(1)株式・不動産などの投資対象資産を見る

今回は「投資方針」であるインデックス型とアクティブ型について学んでいきます。

1. インデックス・アクティブとは?

投資に興味をお持ちの方であれば、インデックスファンドという言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。

「インデックスファンド」とは、日経平均株価などのベンチマークと呼ばれる指数に連動することを、運用方針としている投資信託のことです。

このような運用方針を、インデックス運用またはパッシブ運用と言います。

インデックス(index)は指標、パッシブ(passive)は受け身という意味ですので、言葉からもイメージができるかもしれません。

インデックス運用は、機械的に指数と同じ銘柄に同じ割合で投資していきます。

例えば、日経平均は日経225とも呼ばれるように、日本を代表する225の銘柄(企業)の平均株価を意味しています。

そのため、日経平均に連動するインデックスファンドの場合は、この日経225に投資を行うことになるため、リサーチなどに費用が掛からず、結果的にコストが安くなります

最近はインデックスファンドの間で、手数料を引き下げる競争が激しくなっており、段々とコストが低くなっていっているように思います。

もう一方の「アクティブファンド」は、インデックスとするベンチマークを上回る運用を目指す投資信託です。

先ほどの例で言うと、日経平均よりも高い利回りを目指すファンドです。

アクティブ運用は、ベンチマークを上回るために、アナリストが経済動向や業界研究を行ったり、ファンド・マネージャーや調査チームが企業訪問を行なうなどして、優れた企業を見つけ出して投資を行います。

そのため、人件費などの運用コストが掛かるため、一般的に信託報酬などの投資家が負担するコストも高くなります。

ただし、「アクティブ」という言葉から積極的に値上がり益を追求するイメージを持つかもしれませんが、実際にはそのようなファンドがすべてではありません。

インデックスと連動しない運用方針のファンドを、総じてアクティブ運用と呼んでいることもあるため、アクティブだから一概にリスクが高いとは言えない点は認識しておきたいポイントです。

3. アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない?

「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」とする説があり、長らく議論の対象となっています。

長く読み継がれている投資の名著の中に、次の2冊があります。

  • ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール)
  • 敗者のゲーム(チャールズ・エリス)

これらの書籍では、過去の大量のデータや事例を検証結果から、多くのアクティブファンドが市場平均に勝てていないことを示した上で、インデックスファンドへの投資を推奨しています。

市場より良いパフォーマンスをを出そうとするのではなく、市場動向などの指標に沿った投資を行うことが、労力がかからず、精神的にも安定して資産を増やす方法であると述べています。

実際、アクティブファンドには、インデックスファンドと値動きも利回りもあまり変わらないものが多く存在します。

たしかに、インデックスファンドと同じ程度の利回りで、コストが高いのであればアクティブファンドを買う意味はないと言えます。

では、アクティブファンドは購入しない方が良いのでしょうか?

4. アクティブファンドには投資しない方が良い?

結論から言うと、アクティブファンドの中には優れた投資信託もあるため、どちらか一辺倒ではなくポートフォリオに組み込むことを検討してみるのが良いです。

先ほどの「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」に対して、当然のことながら反論もあります。

その1つが、インデックスファンドは指数を構成するすべての銘柄に投資を行うことになり、その中には財務状況や経営に問題がある企業も当然含まれてきてしまうため、運用効率が良くないという考えがあります。

また、先ほど取り上げた2つの書籍も、すべてのアクティブ運用のファンドマネージャーが市場平均に勝てていない、とは言っていますせん。

当たり前のことかもしれませんが、市場平均より高いリターンを出しているファンドマネージャーも存在します。

代表的な例は、アメリカの著名な投資家であるウォーレン・バフェットです。

非常に有名な投資家ですので、耳にしたことのある人もいるかもしれません。

ウォーレン・バフェットは、自身が会長を務めるバークシャー・ハサウェイを通して、優良企業への投資を行っています。

独自に投資対象とする企業の選択をしていますので、アクティブファンドに近い状態です。(ただし、バークシャー・ハサウェイはファンドではなく、持株会社です。そのため、投資信託のように購入することはできません。)

ウォーレン・バフェットは毎年「株主への手紙」を公表していますが、1965年~2019年までのバークシャー・ハサウェイ社の株に投資していた場合のリターンは、複利で20.3%にもなるようです。

アメリカの株価を測る代表的な指数であるS&P 500は、同じ期間の年利が10.0%ですので、いかに高いパフォーマンスであるかが分かります。

仮に、1965年に1ドルを投資していた場合、54年後の2019年時点の資産は次のようになります。

  • バークシャー・ハサウェイ : 約2,74万ドル(約2億9,000万円)
  • S&P 500         : 約2万ドル(約2,100万円)
     ※いずれも1ドル=105円として計算

やや極端な例かもしれませんが、このようにアクティブファンドの中には、インデックスを大きく上回る運用成績を上げるファンドもあります。

そのため、重要なことは優れたファンドを探し出すことであると言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

第2回目の今回は、インデックスとアクティブの違いを見てきました。

インデックスとアクティブにはそれぞれ特徴があり、絶対的にどちらかが良いということはありません。

そのため、コストの低いインデックスファンドはコアの資産として運用して、サテライト資産をアクティブファンドで運用することで、市場平均以上を狙っていくといった戦略も考ええられます。

短期投資と長期投資 積立投資のデメリットは?コア・サテライト戦略で考える

どちらか一方ではなく、全体のバランスを見た上で自分に合ったスタイルを見つけて行くことが大切です。

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※本ページに記載されている内容は2021年7月17日時点のものです
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